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蝶類科学学会の公開講演会の案内と推薦図書2冊

日本鱗翅学会・関東支部の春のつどいがこの土曜日になりましたが、その翌日は日本蝶類科学学会の総会・記念講演会があります。
この記念講演会は非会員も参加無料ですので、お時間のある方は是非ご来場ください。
a0146869_04490757.jpg


◆推薦図書2冊
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埼玉県の誇る昆虫写真家・鈴木知之氏による特色ある図鑑。
身近な虫や野の小虫もこんなに多様なのかと頁をめくる度に小感動があります。
じょうぶなハードカバーで、サイズはA5の大きさで、いわゆる文一のハンドブックシリーズよりはるかに大きいです。漢字にはすべてルビがふってあるので、虫好きのお孫さんなどへのギフトに良いのかも。

似たような価格ながら、こちらは文庫本を少し大きくしたサイズで通勤のカバンの中に最適。チョウやトンボを中心に生態や保全を永らく公職で研究されてきた渡辺守先生によるチョウ生態の最新の知見をまとめたものです。
チョウの撮影・観察趣味の方々もこれを読んで観るのとそうでないのと、違いがあるかもです。


by yoda-1 | 2018-03-07 05:20 | 図鑑・図書

祝★ 雄蝶の糞尿摂食行為の目的が解明される!!

少し古い話題ですが、広島大の本田計一名誉教授を中心とする研究グループが、♂雄が交尾前にアンモニアを摂取することの意味を解明されました。(2012.7.28公表)
「本田 シロオビアゲハ」の検索でたさくんの記事が出てきますが、「チョウ」ではなく、日頃「蝶」で検索をかけているためか、この記事を見落としていました。
そこにSippo☆さん発信2012.9.16で、保全協会ML内を当ニュースが駆けめぐり、原論文のPDFまで入手できるというありがたい状況になったのです。
そのような学術論文のいいのは、論文の冒頭にこれまで解明されていることの概要が参照文献とともに掲載されることでしょうか。

その論文概要や記事例は下端の★moreに掲載しました。

蝶の♂雄が、ナトリウム分(ミネラルの一種)も必要だし、アンモニアも必要だとは、すべて精子をうまく製造するのと、探雌飛翔や占有行動の体力をつけるためなのですね。

地面吸水する♀雌が多い種類もありますが、♀雌は基本的には水分補給が主目的なのでしょうか。
とにかく、獣糞や乾いたコンクリート面や土の露出した崖などでの吸水活動(正確には口吻活動)は、これはもう♂雄しかないように思われます。

吸水活動は英語で、puddling になりますが、puddleに(雨のあとなどの濁った)水たまり;(一般に)液体のたまり.の意味があることから来ているのでしょう。

ただYODAはこれまでもしつこく、糞などにたかっていたり、乾いた道路でいろいろ口吻を伸ばして活動している行為は、口吻活動という表現を使用してきました。
糞やコンクリートにたかって、どうして吸水できましょうか!!
吸水しているという表現には抵抗があるので、なにかいい日本語を(専門の学者の方々は)考案して欲しいものです。(笑)

水たまりで腹端から水滴を出しながら、吸水しているアゲハチョウ類の♂雄は、これは吸水行為で問題ありません。吸水しながら必要成分を濾し取っているのでしょうか。
タテハチョウ類に多い、乾いた場所での口吻活動は、口吻先端で有用物質を感知し、その物質があった場合に、口吻先に体液を送って、成分を溶かして吸い戻していると想像します。
獣糞などもその液体部分を吸汁していることはまずないと想像します。この辺は吸水と違って適度な濃度になって、自分の体内に取りこんでいる可能性大です。
ただ♂雄も♀雌も成虫時の食餌となる樹液は、直接取り込んでいるのでしょうね。
腐りかけの果実なども、樹液と同じように直接吸引していることもあるのでしょうか。

いろいろ想像している部分もありますが、つまりは、雌雄にある樹液の吸汁と♂雄だけにある獣糞での口吻活動は大きく違っていて、「獣糞で吸汁しているシーンを撮影しました」というのは不正確ではないでしょうか、という主張であります。

繰り返しになりますが、(「そのままでは」を挿入:2012.9.21.21:30)
  乾いた糞や小動物の干涸らびた死骸には、汁はないのですから。吸汁・吸水はそのままでは不可能です!!!!

More★にも掲載している新聞記事における「吸水」という文字の使用に違和感があるのです。まあ他に適切な一般用語がないので仕方ないのかもですが。

・吸水活動:水たまりや水分の多い場所、葉上の朝露などで水分を摂取する行為で、♀雌でも観察される。♀雌では水分摂取が主目的であるが、♂雄は水分に微量含まれるナトリウム・アンモニア成分の摂取が主目的。
・口吻活動:乾いた部分に付着しているナトリウムやアンモニアの成分を口吻先で感知し、体液で溶かして摂取する行為で、♂雄のみに観察される。


アマチュア自然観察者の主張はこれぐらいにして、過去にも紹介しましたが、ヒカゲチョウ♂雄。クロヒカゲ♂雄のアンモニア摂取行為の画像を掲載します。(すべて、2012.7.28奥日光で撮影)

#1-3・ヒカゲチョウ♂雄、クロヒカゲ♂雄、(ヤマキマダラヒカゲ♂雄)・・・アンモニア摂取行為 
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 これだけ集まっていると気持ちよいものですね。
基本交尾活動の前に、ナトリウム・アンモニアの摂取が必要だとすると、この辺の集団ではおのずと新鮮♂雄の率も高いのかもですね。

#4・クロヒカゲ♂雄・・・日光浴@日光市 
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 これは獣糞での陣取り合戦に疲れた個体が、日光浴して出直しを計っているシーンです。

#5・ヒカゲチョウ♂雄・・・口吻活動@自動車 
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 これは獣糞は不清潔であると、車のボディでなにかよい成分はないかと口吻でチェックしているシーンです。

よく体臭に惹かれるのでか、人体にも蝶が飛んできますよね。YODAの経験では、ヤマキマダラヒカゲ、ルリタテハなどで経験があります。
汗に含まれる塩分とアンモニア分と、同時摂取できるよい機会みたいです。次回そのような機会ではもっとじっくり観察してみたいです。(チェックするだけで飛び去ることも多かったような・・・)

★more参照は下記をクリックしてください。

More★ 広大チームによるふん尿吸水の解明
by yoda-1 | 2012-09-21 05:12 | ☆祝☆