
ご訪問ありがとうございます。月刊むし誌上で「近縁種識別」の記事を年に3回ぐらい掲載しています。PC訪問者数577,200-2019.2.7時点
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ウラジャノメ 雌雄比較図 + 吐出吸い戻し行為
この土曜日は、天気もよくないのにエゾミドリの雌雄を撮影する目的で、群馬県の高所にゆっくり行ってきました。目的のエゾミドリは、途中からmaximiechanさんとの合流もあり、開翅はないものの新鮮♂雄をなんとか撮影できました。
ちょうど、ヒメシジミ、ヒョウモンチョウ、ホシミスジの♂雄が発生ピークの感じでした。
セセリチョウは、ヒメキマダラセセリがピークで他にはコチャバネセセリのみ観察。
途中で、ウラジャノメを観察したので、今回はそれを主役で紹介です。
◆2015.7.5群馬県
#1-2・ウラジャノメ♀雌、♂雄

久々の撮影です。
#3-4・ウラジャノメ♂雄

開翅してくれる個体にそっと近づいての図鑑風画像の撮影。
◆吐出吸い戻し行為
#5-7・ウラジャノメ♂雄 ・・・吸い戻し行為(画像クリックで大きな画像になります)



案内看板の木製支柱部分で口吻活動する♂雄がいたので、撮影開始です。
すると、2つめの画像にあるように、口吻から体液を少量ですが、思い切りよく吐出しました。
おお、これがタテハチョウ科で観察できる吸い戻しかと感動しながら撮影でした。
ついでに、スーパーマクロ画像に挑戦しました。
#6-7・同上個体 吸い戻し行為(口吻部拡大画像)・・・画像クリックで拡大画像が出ます。

口吻先端によくピントが合うようにと、3ん度目のトライでは、さすがに飛び立ちました。
もともと口吻は2本で形成されたものが合わさって、中に中空部分を形成し、そこを管にして吸水行為をしておりますが、画像から観るに、体液に満ちた中空部で、口吻先端の上面部分を栄養接収部分に押し付けながら、口吻の2本構成をわずかに開いた隙間から、口吻内の体液に養分浸透を図っているかのようです。
腹端からどんどん体液を出して吸い戻しするセセリチョウと違って、口吻から出すということは、これをやった後に、どこかの新鮮な水滴を吸わないと、体内の奥まで養分の溶けたものを吸収していけないことになりますが、
吐出吸い戻し→葉上の水滴などからの吸水→吐出吸い戻し→吸水・・・・
と繰り返しているのかどうか、今後の観察課題です。
これまで、この吸い戻し行為を見逃していたとすると、吐出量が少なくて目立たないと、ちょうど口吻部分なので、そこが黒く浸みになっていても影のようであることでしょうか。
今後とも注意深く観察してきたいです。
今回の事例では、吸い戻すほどの液体はこの観察例では母材に浸みこんでしまってないのですが、口吻先で特定物質の浸透吸収作業をする際に、下ごしらえで湿らせたという感じですね。
今後、吐出した体液が残るような場所(人間の皮膚上とか)で、その吐出液が実際に吸い戻されることがあるのかどうか、これも観察課題です。
#8・ウラジャノメ♂雄・別個体
その後、別の♂雄も飛来してきました。
乾燥した樹木にどのような養分を期待しているのか、今度インタビューしてみたいです。(笑)
#9・ウラジャノメ♂雄
年1化のジャノメチョウ亜科の宿命か、棲息地は限定的ですが、ツマジロウラジャノメやクロヒカゲモドキよりは多い印象です。
◆雌雄比較図
雌雄のどちらが、吸い戻し行為をしていたのか重要なので、雌雄比較図も作成しました。
#10-11・ウラジャノメ翅裏、翅表 雌雄比較図

比較点① ♀雌の複眼はやけに小さい。
比較点② ♀雌の触覚先端は明るい朱色に見えることが多い。
比較点③ 前翅長と触覚長の比率で、♀雌はやけに触覚が短く見える。
比較点④ 前翅頂部は♂雄がより尖る。
比較点⑤ 後翅前角部の長さ(第4翅脈から第7翅脈端までの距離)は♀雌の方が長い。
比較点⑥ 前翅大手の淡色班は、♀雌の方が目立つ。
比較点⑦ 腹部は、♂雄が棒状で、♀雌は中央でふっくらして腹端は尖り気味になる。
(比較点④、⑥、⑦はフィールドガイドにある通りです)
雌雄で触覚先端がどの程度違うのか、次回はこの部分をよく撮影してみたいです。
ところで、比較図例示個体はすべて群馬県産で、フィールドガイドなどで確認できるように、山梨県産とかではこの後翅裏白帯がえらく細くなります。
群馬県産は北海道亜種に近く、本当に北海道産は亜種分離できるのか、将来北海道産を撮影できる機会があれば詳細に検討してみたいですね。(現状の私の認識力では、北海道産と群馬産の画像を提示されて、どちらの個体なのか、明解に識別できない感じです)
ちょうど、ヒメシジミ、ヒョウモンチョウ、ホシミスジの♂雄が発生ピークの感じでした。
セセリチョウは、ヒメキマダラセセリがピークで他にはコチャバネセセリのみ観察。
途中で、ウラジャノメを観察したので、今回はそれを主役で紹介です。
◆2015.7.5群馬県
#1-2・ウラジャノメ♀雌、♂雄


#3-4・ウラジャノメ♂雄


◆吐出吸い戻し行為
#5-7・ウラジャノメ♂雄 ・・・吸い戻し行為(画像クリックで大きな画像になります)



すると、2つめの画像にあるように、口吻から体液を少量ですが、思い切りよく吐出しました。
おお、これがタテハチョウ科で観察できる吸い戻しかと感動しながら撮影でした。
ついでに、スーパーマクロ画像に挑戦しました。
#6-7・同上個体 吸い戻し行為(口吻部拡大画像)・・・画像クリックで拡大画像が出ます。


もともと口吻は2本で形成されたものが合わさって、中に中空部分を形成し、そこを管にして吸水行為をしておりますが、画像から観るに、体液に満ちた中空部で、口吻先端の上面部分を栄養接収部分に押し付けながら、口吻の2本構成をわずかに開いた隙間から、口吻内の体液に養分浸透を図っているかのようです。
腹端からどんどん体液を出して吸い戻しするセセリチョウと違って、口吻から出すということは、これをやった後に、どこかの新鮮な水滴を吸わないと、体内の奥まで養分の溶けたものを吸収していけないことになりますが、
吐出吸い戻し→葉上の水滴などからの吸水→吐出吸い戻し→吸水・・・・
と繰り返しているのかどうか、今後の観察課題です。
これまで、この吸い戻し行為を見逃していたとすると、吐出量が少なくて目立たないと、ちょうど口吻部分なので、そこが黒く浸みになっていても影のようであることでしょうか。
今後とも注意深く観察してきたいです。
今回の事例では、吸い戻すほどの液体はこの観察例では母材に浸みこんでしまってないのですが、口吻先で特定物質の浸透吸収作業をする際に、下ごしらえで湿らせたという感じですね。
今後、吐出した体液が残るような場所(人間の皮膚上とか)で、その吐出液が実際に吸い戻されることがあるのかどうか、これも観察課題です。
#8・ウラジャノメ♂雄・別個体

乾燥した樹木にどのような養分を期待しているのか、今度インタビューしてみたいです。(笑)
#9・ウラジャノメ♂雄

◆雌雄比較図
雌雄のどちらが、吸い戻し行為をしていたのか重要なので、雌雄比較図も作成しました。
#10-11・ウラジャノメ翅裏、翅表 雌雄比較図


比較点① ♀雌の複眼はやけに小さい。
比較点② ♀雌の触覚先端は明るい朱色に見えることが多い。
比較点③ 前翅長と触覚長の比率で、♀雌はやけに触覚が短く見える。
比較点④ 前翅頂部は♂雄がより尖る。
比較点⑤ 後翅前角部の長さ(第4翅脈から第7翅脈端までの距離)は♀雌の方が長い。
比較点⑥ 前翅大手の淡色班は、♀雌の方が目立つ。
比較点⑦ 腹部は、♂雄が棒状で、♀雌は中央でふっくらして腹端は尖り気味になる。
(比較点④、⑥、⑦はフィールドガイドにある通りです)
雌雄で触覚先端がどの程度違うのか、次回はこの部分をよく撮影してみたいです。
ところで、比較図例示個体はすべて群馬県産で、フィールドガイドなどで確認できるように、山梨県産とかではこの後翅裏白帯がえらく細くなります。
群馬県産は北海道亜種に近く、本当に北海道産は亜種分離できるのか、将来北海道産を撮影できる機会があれば詳細に検討してみたいですね。(現状の私の認識力では、北海道産と群馬産の画像を提示されて、どちらの個体なのか、明解に識別できない感じです)
by yoda-1
| 2015-07-05 19:34
| ☆識別検討室☆
