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イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  

大袈裟なタイトルですが、これはその昔、蝶界地獄耳のヒメオオさんに聞いた話で、日本チョウ類保全協会の誰かが指摘したことの追認です。

・セセリチョウは複眼の大きさで雌雄判別できる。

まずはこれまで撮影している求愛画像を並べます。

#1-3・イチモンジセセリ 求愛 2009.5.31埼玉県、2011.9.10栃木県、2011.9.25栃木県
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_2253223.jpg
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_22534548.jpg
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_22541536.jpg
 前方が♀雌で後方の「若い娘の尻ばかり追っかけている」のが♂雄です。
人間が進歩してないのか、それとも生物共通の性(さが)なのか。は非常に重要な議論課題ですが、それはこのブログに相応しくありません。(笑)

特に#2の画像が顕著ですが、両者の複眼の大きさを比較すると、確かに後方の♂雄の方が大きいです。その分複眼際から鼻先(額頭楯板)までの長さが♂雄は詰まって短く感じ、♀雌の方は少し長くなって、よりウサギの横顔に似てきています。(♂雄の方が眼先が短い)
言い換えると、♂雄の鼻先は丸くなり、♀雌の鼻先はやや尖る印象です。

また、#1の画像が一番分かりやすいですが、♀雌の方が長い翅(はね)を持っているのが分かり、♂雄の方が腹端が翅から伸びるので、♀雌がロングスカートで♂雄は短パンをはいている感じに見えます。

#4-5・イチモンジセセリ 交尾 2010.8.15富士山麓 
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_22545041.jpg
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_2255952.jpg
 その雌雄差の視点で確認すると、交尾の主導権は♀雌にあり、#4では♀雌が上で、#5では右が♀雌で上方側に位置しています。
たぶん交尾飛翔形式も←♀雌+♂雄なのでしょう。

#6・イチモンジセセリ♂雄 2011.9.24神奈川県 
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_2256481.jpg
 少し腹端が出ているが見えてこれで♂雄と分かりますが、この複眼の大きさと眼先の短さを見ても♂雄らしい顔つきです。

#7・イチモンジセセリ♂雄 2011.9.25蓮田市 
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_22561623.jpg
 これは腹端が画像の暗さでよく見えませんが、複眼の大きさ・眼先の短さで♂雄のようです。

#8・イチモンジセセリ♀雌 2008.9.6蓮田市 
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_22563436.jpg
 オオチャバネセセリとの比較図に使用した個体ですが、複眼はやや大きめですが、頭部に対して長めの翅形、突出しない腹端は♀雌のようです。
翅形や腹端を見ずに、この個体の頭部だけ見ると雌雄判別は微妙になるのかもしれません。
これは頭部だけでは微妙な個体もありえる事例として紹介です。

#9・イチモンジセセリ♂雄 2009.8.15奥日光 
イチモンジセセリ  驚異の雌雄識別方法発見です。  _a0146869_23195119.jpg
 画像のピントがよくないですが、♂雄のティピカルな腹端例として。
眼先の短さ、後翅の短パン状況も了解できます。

他のセセリチョウでの顔つきの性差検証はまだまだこれからですが、人間の場合は、たぶんスッピンでもゴルゴ13の劇画ほどでないにせよ、女性の方が眼球が大きい傾向があると想像します。
イチモンジセセリで♂雄の方が複眼が大きくなるのは、より♀雌を見つける能力が高くなるからでしょうか?
これからまたイチモンジセセリを観察する楽しみが増えました。
(よく考えると、産卵や幼虫が未撮影ですが)
 
by yoda-1 | 2011-10-15 12:00 | ★イチモンジセセリ