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ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモン ♀雌同士の違い 2013.9.6山梨県⑤

山梨県でのヒョウモン類最後になるのは、良く似ているウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンです。
この両種の比較は、ウラギンヒョウモンをヤマとサトに分けて以前行っています。  →こちら

この日は両種を観察した訳ですが、相変わらずギンボシの翅表を遠くからみて、おおギンボシの方だわいと思うまでには至っていません。
前回の比較図から、おおここも違うのかというのが蓄積されておりましたが、やや進歩した部分を含めて今回撮影の♀雌同士を比較します。

#1・ ウラギンヒョウホン♀雌 × ギンボシヒョウモン♀雌 翅表比較 
a0146869_216158.jpg
 このうち①②は前回にも指摘している部分ですが、♀雌同士ならではの比較点です。
新規に掲載している比較点③~⑤のうち、⑤の比較点はフィールガイドにも記載があります。
ただ、初版・第二版ではギンボシ=⑤の斑紋が存在しない。となっているので、第三版以降では、確か「目立たない」とかの表現に修正してもらいました。

この⑤の部分に斑紋がある個体例として過去画像を紹介します。

#2・ ギンボシヒョウモン♂雄 2011.7.18 高峰高原・長野県 
a0146869_21143774.jpg
 藤岡大図鑑ではこの斑紋を持つ個体が多く例示されています。

また比較図でのウラギン個体は、比較点④の斑点の位置がウラギンにしてはかなり中央になっています。
今回撮影分で、この点の外縁側への寄り具合を見てください。
#3・ ウラギンヒョウモン♀雌  2013.9.6岐阜県 
a0146869_21182018.jpg
 このように斑紋④はかなり後方に位置することが多いようです。

以下、今回撮影の両種です。
#4-8・ ウラギンヒョウモン♀雌・別個体  ・・・たぶんすべて「サトウラギンヒョウモン」。 
a0146869_21203246.jpg
a0146869_21203919.jpg
a0146869_21204729.jpg
a0146869_2121220.jpg
a0146869_21211025.jpg
 他のヒョウモン類と比較して、濃淡のはっきりした美人揃いのイメージです。

本種についてなんとか♂雄も見つかりました。
#9ー10・ ウラギンヒョウモン♂雄、♀雌←♂雄の求愛飛翔(ピンぼけでがんす) 
a0146869_21234392.jpg
a0146869_21235260.jpg
 もう♂雄はボロボロであります。

#11-14・ ギンボシヒョウモン♀雌 
a0146869_2125323.jpg
a0146869_21253745.jpg
a0146869_2125436.jpg
a0146869_21255255.jpg
 なにがしか翅の破損している個体ばかりでした。♂雄は発見できず。
この時季のギンボシの♂雄を観るのは難しいのかもですね。
by yoda-1 | 2013-09-13 21:27 | ☆識別検討室☆

類似2☆ イチモンジチョウ × アサマイチモンジ  翅表比較図Ⅱ

まだ、イチモンジチョウの今季撮影をしている人はいないと思いますが、ネタがないので、タイトルの比較を行います。
これはこの2種の比較図としては2回目ですが、自分の識別方法と保全協会・フィールドガイドの識別手法が違うため、どうしたものかと思っていろいろ考えていたら、今回紹介の方がスッキリするのではないかと思い提案するものです。
比較図その1は  →こちら の最後の方にあります。

フィールドガイドの方法は、先に紹介した保育社・自然カラーガイドの「日本の蝶Ⅱ」1973.8.15-p.64で紹介されており、永らくこの方法で識別されてきたのでしょう。
でも、イチモンジの場合の小白斑が消滅することもあるし、なんともスッキリしない印象がありました。

#1-2・ イチモンジチョウ×アサマイチモンジ 翅表比較図Ⅱ、比較表
a0146869_21135070.jpg
 
a0146869_0333546.jpg
前翅の前縁からの第一、第三白斑の基部側に接線となる補助線を引くことで、下の白斑の位置がその線上にあるか、大きく内側にそれるかで一発判定となるものです。
つまり、第2室の白斑が両種で大きく位置が違うのをいろいろな方法で指摘できる感じでしょうか。
それだけでなく、この補助線がアサマではちょうど前翅後角部に延長されるのに対して、イチモンジでは外縁部側に来る違いも寄与しています。


さて、この両種はその昔は同種と思われていたことで有名です。

日本蝶命名史・磐瀬太郎集Ⅰによると、
「アサマイチモンジ  命名は1909(明治42)年になるも1941(昭和16)年、染谷篤弘氏の一文(虫の世界)をもって、イチモンジチョウより完全分離」
となっております。

所持している古い図鑑の画像を掲載します。

#3・ いちもんぢ 宮島幹之助・日本蝶類図説・第二版・成美堂目黒店 明治41年10月5日発行 
a0146869_21413390.jpg
 次の2冊より詳しい説明あり。成虫の記述は絵と同じイチモンジチョウの説明になっています。
ひようたんぼく等を食す。と解説あり。 蛹の特徴の描写も。 

#4・ いちもんじ 岡崎常太郎・通俗蝶類図説・松邑三松堂   大正5年7月8日発行(昭和10年11月5日・十五版発行)
a0146869_2121793.jpg
 幼虫はにんどう等を食らう。 と解説されています。
この図鑑の描画は、アサマイチモンジをモデルにしているのが分かります。

#5・ イチモンジテフ 山川默・原色蝶類図・三省堂  昭和4年4月11日発行(昭和4年4月20日三版発行)
a0146869_21294823.jpg
 幼虫はすひかずら、へうたんぼく等の葉を食す。 と解説しています。
こちらはイチモンジチョウの方でした。

#6・ イチモンジ  プライヤー氏・日本蝶類図説  和訳解説・江崎悌三 1935(昭和10年8月30日)発行
a0146869_21533597.jpg
 これもイチモンジチョウの方ですね。

他に揃えたい古い図鑑はあるものの、高価なので我慢我慢です。

◇図書における混同例
#7-8・ 混同例とその図書 
a0146869_21565476.jpg
a0146869_21572932.jpg
 なんとイチモンジチョウの♀雌をアサマイチモンジと混同しております。
著者の 牧林功さんは、各種啓蒙図書を出されており、埼玉昆虫談話会の会長もされていた方だとか。
弘法にも筆の誤りの類いでしょうか。
図書そのものは、イラストいっぱいで身近な蝶の観察法を説明しており、初心者に最適な良本です。
by yoda-1 | 2013-04-24 22:02 | ☆識別検討室☆

キタアカシジミは栃木県にもいた!!

皆様、おけましておめでとうござます。
いろいろな状況で、なかなかブログ更新できませんが、今年もよろしく御願いします。

 さて、昨年10月から那須塩原市に単身赴任になり、近くにキタアカシジミがいるものかどうか、さらに気になり、いろいろ文献調査をしておりました。
 最近の図鑑にはキタアカシジミは東北地方で福島県まではいることになっておりますが、福島県産はこれまで♀雌1個体・♂雄1個体の標本しか得られていないことがよく判りました。
 また、「新・栃木県の蝶2000」でキタアカシジミらしき個体が掲載されておりましたが、全国版の専門誌でこれが話題にされることも皆無だった模様です。ここに掲載されている画像は白黒であり、また北海道小樽市の銭函産と比較して、翅形・斑紋に類似性が少なく感じており、正直本当にキタアカなのかと疑っておりました。
 これは実物を見ることが必須と思われたので、過去文献に掲載されたキタアカシジミを多く観た後に、宇都宮大学にある標本を高橋滋先生のご厚意で撮影させていただく機会を年末にもちました。

本ブログは、栃木産のものが、キタアカシジミと判定して間違いないことを報告するものです。

まずは、横浜市・MEADAさんのコレクションを使用しての標本比較図です。
もともとフィールド画像からの識別に燃えていたYODAですが、キタアカシジミが福島県や栃木県に本当にいるのかの重要な問題なので、先輩方の過去の記録にたよるしかありません。標本のよい面は前翅裏後角部の情報もよく判ることでしょうか。

#1ー3・キタアカシジミ×アカシジミ(北海道産)比較図、拡大表示比較図、比較表 
a0146869_153344100.jpg
a0146869_153408.jpg
 
a0146869_19135012.jpg
このうち、②及び⑤の識別点が重要であり、2つ目の画像でその部分を拡大表示しています。
この拡大表示における⑤Aで示した、白状紋の下地との境界のぼやけ方が最も強い差異のように思われます。
 これらの比較点では、過去文献での指摘事項も多くありますが、識別点①、④、⑦は今回新しく加えたものになり、⑤Aもその文章化は初めてかもしれません。
(⑦は翅裏の第2翅脈上に3短状紋の端点に該当する線分を引いており、中間短状紋の端点位置から⑦の引き出し線をとっているので、その引き出し線の出る位置を翅脈上線分の中心位置に対してどうであるかを観てください

 これまでの文献・図鑑でもよく言われてる「後翅裏亜外縁斑紋列がアカ=丸みをおびる、キタアカ=台形になる」は、お互いの典型例がそうなるだけであって、お互いに他種の傾向に侵入している傾向が強く、個人的に使えない識別点である印象を持ちます。
例示している鶴居村のアカシジミも、どちらかというと台形であり、その他のポイントもキタアカ的な特徴の多い、アカシジミであります。

次に、問題の栃木産のキタアカシジミをたまたま標本箱にあったアカシジミ(宇都宮市産)も交えて紹介します。
#4・・キタアカシジミ×アカシジミ(栃木県産)比較図 
a0146869_15511239.jpg
 先に述べた重要識別点の②、⑤、⑤Aがそのようになっているので、ほぼキタアカシジミに断定できるかと思います。
これは、「新・栃木県の蝶2000」にも記載されていますが、1990年3月に、猪俣敏雄・原色蝶類検索図鑑でキタアカシジミが初登場し、その後専門誌で青森県産・岩手県産、さらに広島県・山口県産が順次話題になった際に、高橋さんが自分のコレクションをチェックされて探し出したものなので、なんと1967年のものです。
キタアカそのものは、猪俣氏により、当時アカシジミの亜種記載であった、村山修一博士の記載(
蝶と蛾」1953)を、種に昇格させており、そこでのタイプ標本は1952年のものなので、さすがに最古のキタアカシジミ標本にはならないようです。

この栃木県産のキタアカシジミの追跡調査がどの程度実施されてのか不明ですが、単身赴任先が那須塩原市になったこともあり、今年は栃木県・福島県でのキタアカシジミの再発見に努力してみるつもりです。

◆余談
 この年末にアカシジミ類の研究のために、あの小岩屋さんの大著である「世界のゼフィルス大図鑑」を購入しました。ここに記載できないぐらい高額で、いろいろネットで見てみると、大型書店で販売しているところを発見したので、クレジットカードの夏のボーナス払い解禁の日まで待って当書店を訪問すると、その書店では「ボーナス払い」は扱ってないと言われて、愕然としました。でもこの本を購入しないと、中国・朝鮮・ロシア沿岸域・台湾にもいるアカシジミ類のサンプルが得られないので、もう仕方ないことではありませんか。

 また大晦日前日にはこの長期休暇に何か一つは家族行事がないといけないと思って、家内を誘って久々の映画鑑賞で、レ・ミゼラブルを観ました。たいそう感動しましたが、あの若いカップルが初対面する門扉には、あの暗がりに係わらず、蝶が留まっていたように見えました。う~ん。やはり蝶は二人の将来を約束する縁起のよい生き物だったのですね!!
 映画館のある場所の書店で、映画の前後に時間つぶししていると、「地球博物学大図鑑」東京書籍が、大人気表示とともに一冊だけ残っていました。これは重いし、楽天ブックスにでも注文すれば1%のポイントが付いてよいと思って、手持ちのスマホでチェックすると、次の販売が3月初旬とのことで、これまた思わず購入して家内の顰蹙を買いました。
購入しないと中身は詳細に観れないのですが、いざめくって観ると蝶の部分は少ないのですが、まあいろいろなものが概観できて、1万円近く出費しても損ではないような・・・・。
 でも、今年メリハリのある出費を心がけないと、それでなくても単身赴任による二台目の車の負担などがあり、計画したい蝶撮影の遠征もままなりません。
by yoda-1 | 2013-01-02 16:27 | ☆識別検討室☆

類似☆ オオミドリ属4種の翅裏比較図

ゼフィルスは、日本に25種もいて、YODAも未撮影種は、キタ(カシワ)アカシジミ、ヒロオビミドリシジミ、ヒサマツミドリシジミの3種だけになりました。
でも、ハヤシミドリシジミのウルトラマリンと言われるブルー色をまで観ていないし、課題山積ではあります。

観察当初は、翅裏の似た種類が多く識別を大変であると感じておりましたが、撮影種類が増えるにつれて徐々に慣れてきました。
雌雄のどちらかが、褐灰色系の翅裏を持つ似たようなゼフィルスとしては、アイノミドリシジミ、メスアカミドリシジミ、オオミドリシジミ、ジョウザンミドリシジミ、エゾミドリシジミ、ハヤシミドリシジミ、ヒロオビミドリシジミの7種でしょうか。
先の2種はChrysozephyrus属で、残り5種はFavonius属(オオミドリシジミ属)ですが、ヒロオビはかなり識別しやすいしい感じなので、今回はオオミドリ属4種同士の比較図としました。
(クロミドリシジミもFavonius属ですが、翅裏の色はミドリシジミと同じでかなり濃い茶系です)

本来、翅表比較もあってしかるべきですが、翅表の画像がほとんど揃っておりません。

#1ー3・オオミドリ属4種の翅裏比較図、雌雄比較表、4種比較表 
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 この4種比較の内、⑤、⑧、⑨、⑩補足の白条紋の太さ、⑬は昔から指摘されていることです。

この比較表はちょっと細かすぎる感じでもありますが、基本は後翅肛角部の斑紋から判断するのでしょうか。細かい部分も記載しているのは、よく総合的な判断が必要なことも多いからです。

比較点の中で、特に4種比較の④黒点橙色斑の形状差も言葉にしにくいですが、しっかりあると思います。
その黒点橙色斑の下部に位置する橙色斑の具合はこれまでの図鑑でも、活用されてきているのはご存じの通りであり、オオミドリシジミなど、この部分と翅裏の色合いとなどで、迷うことが少ないゼフとなるのでしょうか。

今年の春に発刊されたフィールドガイド図鑑では、限られた文字数で識別点の記述に苦労していますが、ジョウザンミドリシジミの、「⑥アーチ型に赤斑を欠く」では数々の誤判定を生み出すでしょう。
実際に、例示画像もそうですが、学研標準図鑑における比較固体(pp.109.125)はそのようになっていません!!
この部分は次回改訂で修正されるべきものかと思います。(せめて、・・欠くことが多い・・が適切でしょうか。関東でみる多くのジョウザンが内側の小斑点をもつだけになっていることも確かなのでしょうが)

ネットでちょっと観てみても、ハヤシミドリシジミに絡むミスが多いみたいですね。
近くにカシワがないと思って、ハヤシをエゾミドリシジミと判定したり、カシワの森で観たので、ジョウザンミドリシジミをハヤシと誤認したりなどの例があるようです。
カシワの森にはところどころにミズナラもあるし、ミズナラだけと思っていても、カシワが疎らに自生していることもあるし、近くの食樹だけでの判定だとミスしやすいので注意が必要です。

しかし、同じオオミドリ属でも、種や雌雄によって翅裏の色合いが微妙に違っているのが、なんとも興味深いです。(比較画像のハヤシ雄♂は内蔵ストロボを使用しております。また光線具合で、微妙に色合いが違ってくるのはご存じの通りです)
by yoda-1 | 2012-10-04 19:00 | ☆識別検討室☆

類似☆表 サトキマダラヒカゲ×ヤマキマダラヒカゲ 翅表雌雄比較図

続けて標題両種の翅表比較図です。

サトキマダラヒカゲでは、2♂雄+1♀雌使用、ヤマキマダラヒカゲでは1♂雄+2♀雌使用です。
ご覧のように、未だにサトキマ♀雌表がよく撮影できていません。

#1-2・サトキマダラヒカゲ×ヤマキマダラヒカゲ 翅表比較図・表・・・画像クリックで拡大へ。
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 中央の掴んでいる個体は、山の公設トイレの中で外に出れなくなっていった個体を救出した際に撮影しました。
これまでに何度かトレイ内の蝶を窓を開けたり、つかんで外に出したりしていますが、翅表を撮影することまで頭が回りませんでした。

補足:識別点に特に目新しいものはありません。
ただ、①のサト・ヤマ比較ですが、従来この基部側白目部分の先端位置と前縁側にある明色部分との相対位置で表現されていますが、もうこの「寄り目具合」判断で十分なように感じます。

②は♀雌同士の比較において重要でありますが、よくこの部分が安定して形状差になるものだと感心します。

③はいろいろ個体差があるようで、例えばフィールドガイド図鑑にあるサト♀雌画像では見事に明色化しておりません。

④の翅脈上の黄条の太さは、特に♀雌同士の比較では微妙で、ヤマキマ♂雄にも太く感じる個体群がいて、標本を多数並べると傾向として分かるものでしょうか。
例えば、2010年の富山県で撮影したヤマキマ個体群は、けっこうヤマキマにしては太い感じです。
    過去のヤマキマ記事は →こちら

⑤もかなり強い傾向ですが、例外もあるのでここで断定はできません。
翅裏でのサト・ヤマ識別と同様に、翅表での判断も複数の識別点を総合的に判断する必要があるとは、これまでにもよく言われていることです。


しかし、実際のフィールドでは翅表をじっくり見る機会はないので、このような違いを示してもなんの役にも立ちません。
でもやがて飛翔画像もごく普通に撮影できるようにカメラも進歩するでしょうから・・・。

◆フィールドで休止時・食餌時に翅表を見せない蝶
・サトキマダラヒカゲ
・ヤマキマダラヒカゲ

・キタキチョウ・・・羽化直はけっこうパタパタすることあり。
・ツマグロキチョウ・・・これも同様と思われる。
・モンキチョウ・・・求愛飛翔がゆったりしているので、そこが狙い目。
 以上3種は、♀雌の交尾拒否行動があるので、翅表撮影は比較的容易な方かも。

・カラスシジミの仲間・・・みんな硬く閉じている。

・ウラナミアカシジミ・・・少し開けているポーズは多い。
・アカシジミ・・・これも少しは開けるみたい。ねらい目はやはり羽化直か?
  今年幼虫~羽化まで観察したが、羽化時は睡眠中で、翅をパタパタするかどうか観察できず。
  全くしない可能性も大いにあります。

・その他のゼフィルス・・・基本的に体を温めたいときには開翅する傾向にあり。
  特にウラクロシジミなどは開翅画像の撮影に困難を極める感じであり、撮影に成功したら麻雀の国士無双を積もったような気分になるらしい。

・クロコノマチョウ・・・羽化直が狙い目らしい。
・オオヒカゲ・・・気温の低い朝にいく必要あり。YODAはまだ休止時開翅の経験なし。

その他、フィールドガイド図鑑で、翅表画像を飛翔画像にしているのが、大きくはそうでしょうか。 
by yoda-1 | 2012-09-23 19:57 | ☆識別検討室☆

類似☆ サトキマダラヒカゲ×ヤマキマダラヒカゲ 翅裏雌雄比較図Ⅲ

この比較図検討ももう三回目になりますが、
2012年の撮影ストックもたまってきたので、今回は雌雄を入れて翅裏比較図を作成しました。
いろいろ地域差もあるようなので、関東甲信越地方(ヤマキマ房総亜種域を除く)での比較検討図ととらえてください。

#1ー2・サトキマダラヒカゲ×ヤマキマダラヒカゲ 翅裏雌雄比較図・表・・・画像クリックで拡大へ 
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 ああ、なかなかヤマキマダラヒカゲの♀雌にフィールドで逢うことができません!!(画像はどちらも公衆トイレ内の個体です。飛翔画像はたまたま北海道遠征で撮影できましたが)

以下比較表の補足ですが、雌雄差は前翅の尖り具合や比較表の①、②を観ます。
ヤマの方でこの①の部分の雌雄差は明解ですが、サトキマは少し熟練を要する感じでしょうか。この幅を観る際は、前翅の長さにおける比率で判断するようにします。

サト・ヤマキマ識別点の⑤⑦はクラシカルなものです。
各種図鑑で定番になっている⑤は例外も多いので注意の意味で、例示画像のサト♂雄1は、そのようになっていない個体です。一般に指摘されているように、サト夏型(例示の♂雄2、♀雌2)ではこの斑紋も大きくなってくっつき合う感じが強くなります。

⑦の方は重要な違いですが、これも実際にはどちらなのか判定に迷う個体もあるようです。
サト♂雄2の事例のように、サトの眼状紋黒点が第4.5室部分でいつも小さい訳でもないことに留意する必要があります。

前回提案している識別点③は、特に関東では有効だと思いますが、ヤマでも大きくなっている例示のヤマ♀雌2の個体はもう明色部分が他のエリアも大きく広がっているようです。
同じ前回提案でも、識別点⑥や⑧も例外が多々ある感じなので、あくまでも傾向差でしょうか。

識別点⑨⑩が今回の新提案ですが、⑨の方は一般にサトキマの方(特に夏型)が斑紋の暗色輪郭が細いことの影響がこの部分でよく観察できるといったものでしょうか。

⑩の方は、これまでのどの識別点よりも有効に活用できる気がしており、かなり強い傾向だと思います。ただ撮影画像がこの部分を判断できるように大きく撮影できてないといけないことはありますね。
しかし、今回fanseabさんが精力的に公表された、ヤマキマダラヒカゲの房総半島亜種と近傍のサトキマとの比較紹介記事でも、この⑩の差は明解なのがうれしいです。

過去の比較図のリンクを作成しました。だんだん分かってくるのも楽しいものですね。
・初回比較図2010.11.2作成は →こちら
・比較図Ⅱ2012.1.24は  →こちら

次は、翅表比較を行いますが、あまりよいストックになっていない状況でした。
・翅表比較図は →こちら

本翅裏比較図をより大きく観たい方は、下記のmoreをクリックして、画像部分をクリックしてみてください。

More★ 比較図Ⅲ-横2000ピクセル
by yoda-1 | 2012-09-22 16:47 | ☆識別検討室☆

類似☆ ウラギンヒョウモン(サト×ヤマ)×ギンボシヒョウモン 翅表比較図

屋久島以南を除く全国に分布するウラギンヒョウモンと違って、ギンボシヒョウモンは北海道及び本州では高標高地・寒冷地にのみに棲息する種類です。

今期、ギンボシの翅表のみ撮影して、ウラギンヒョウモンとの識別に困っている方のために、比較表を撮影しました。
同時に、ウラギンヒョウモン2種であるサトウラギンヒョウモンとヤマウラギンヒョウモンの比較も改めて掲載しました。  (前回の比較図は →こちら です。)
このウラギンヒョウモン2種はまだ正式に鱗翅学会で認められていないらしいのですが、宮崎県の担当者は早々にレッドデータに組み入れているようです。そのことを示すページは →こちら です。

#1-2・サトウラギン×ヤマウラギン×ギンボシヒョウモン 翅表比較図、比較表
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 ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンの識別は、要領を得るとさほど困難ではない感じではあります。
♂雄ではその性標の太さが決定的であり、♀雌では前翅頂の黒斑の感じが全然違います。
ただ前翅外縁の直線度などもフィールドで一発判定する際に有効でしょう。
もちろん、後翅裏の模様が撮影できればそれが一番確実であるのはご存じの通りです。

サトウラギンとヤマウラギンでは前翅形状の大まかな翅形が違っていて、より翅頂が突出するのがサトですが、その先の丸みは強くなっています。
さらにサトの♂雄では比較点⑨で示し、前回も強調したように外縁部後半が直線的であるのですが、サトの♀雌になると、♀雌が故にその部分も丸みをおびてくるので、両種の♀雌同士の識別は困難を極めまることがあります。
この2種を区別したそもそもの報文である、「新川勉・石川純 昆虫と自然40(13)、2005 pp.4-7+巻頭カラーページp.1。」にも、♀雌画像の例示掲載がないのです。


今年撮影のウラギンヒョウモンで、サトかヤマかで一番悩んだのが、群馬県のアサマシジミ生息地で撮影した個体群です。

#3-9・ヤマウラギンヒョウモン♂雄 群馬県 
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 同じ場所で撮影した個体を撮影時間順に掲載していますが、特に最初の#3,4つ目の#6、及び後ろから二つ目の#8の個体の翅形はかなりサトに近いと感じます。
濃いめの色合いなどから全て「ヤマウラ」であると判断しましたが、ひょっとしたらサトウラギンヒョウモンが紛れているのかもしれません。

両種は交雑はしないのですかね??
誰か交配実験とかして下さると、さらに関心が高まってまいります。
by yoda-1 | 2012-09-19 06:02 | ☆識別検討室☆

類似☆ アカシジミ × キタアカシジミ  翅裏比較図Ver.1.1 

この週末は、長野県遠征を我慢して、土曜は栃木県高所、日曜日は家内とゼフィーを連れての群馬県高所での探蝶になりました。
その成果は後日報告するとして、蝶友からキタアカシジミの画像を提供していただいたので、アカシジミとの比較図作成です。

これで福島県で見てもキタアカシジミを一発判定できそうです。

#1・アカシジミ×キタアカシジミ 比較図・比較表
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 比較表では右端に、広島県・山口県堺にある冠高原産のカシワアカシジミを意識して、これをミナミアカシジミとして、北海道産の識別点とどの程度の類似性があるか、やや感覚的に評価しています。
冠高原ではコナラ食のアカシジミと、カシワ食のミナミアカシジミは、発生時期も違っているとかですが、もう模様はかなりアカシジミに近くて、キタアカシジミのような顕著な差がなくなっている感じです。
勝手な推測ながら、冠高原では両種の雑交が進んでいるのか、または食性分化の際に、北日本ほどには紋様の変化が生じなかったとか、いろいろ想像してしまいます。

さて、識別点①から④は、学研・標準図鑑、保全協会・フィールド図鑑にあるものですが、残りは傾向差としてはあるように思えます。
北日本産のカシワアカシジミ=キタアカシジミを意識するためには、識別点②の模様のなさと、識別点⑥の黒点の小ささを見れば一発判定できるような感じです。
もちろん第一印象として、淡い色合いや余り白くない条紋の印象も大切かと思います。

こうやってやはり両種は別種であると実感できても、学研・標準図鑑p.96の翅裏画像34-6(青森県弘前市)を見ると、これはキタアカの特徴がかなり強い「アカシジミ」であり、どうしてこの個体をアカシジミに分類したのか著者に聞いてみたい感じです。
カシワのない場所で採集されたとかですかね??

今回、キタアカシジミの画像を提供くださいました、「暖蝶寒鳥」のごまさん、「ぷらり探蝶記」のtemenosさん、大変ありがとうございました。


◆追記 2012.10.31
比較図には記入しておりませんが、アカシジミとキタアカシジミでは前翅頂の尖り具合が違い、キタアカの方がその角はかなりシャープです。
by yoda-1 | 2012-07-30 06:46 | ☆識別検討室☆

イチモンジチョウ × アサマイチモンジ 終齢幼虫・蛹 比較図

連休後半の5/3(木)は仕事でありました。
本日5/4(日)は午前中は前日の疲れで、継続睡眠しましたが、4/30撮影分を画像整理して、イチモンジチョウの蛹をしっかり撮影していないことに気付いていたので、午後はサトキマランドで出陣です。
ほどなく、ねこきちさん、Sさん、たまさんの来所してまたいろいろ一緒に探すことになりました。
この場所では、両近縁種が混生しているので、どっちがどっちだの識別力を養う必要ありです。

◆終齢幼虫
#1・イチモンジチョウ×アサマイチモンジ 終齢幼虫比較図 
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 ③の後ろ2本の棘の長さ比較は、「大阪市とその周辺の蝶」から学びました。
終齢やその前の亜終齢(4齢)ではここを見るが一番早そうです。
しかし、顔もちょっと違うのですよね。今回うまく大きく撮影できませんでしたが、宍戸錠さんに似てほっぺ部分が太くなるのがアサマでしょうか。アサマの方がこの中心部も白っぽくなるようです。

#2ー3・イチモンジチョウ 終齢幼虫(別個体) 2012.4.30埼玉県 
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 このように休止中はたいていはお面を下に向けていて、頭部はよく撮影できません。

#4・アサマイチモンジ 終齢幼虫 2012.4.30 
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 5/4の再訪ではもうどちらの幼虫も見つからなかったので、これがアサマ幼虫の唯一の画像でした。
次回はよく撮影しないと(年3化なので、まだまだチャンスあり)


◆蛹
#5・イチモンジチョウ×アサマイチモンジ 蛹比較図 
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 これ本当に成蝶が似ている以上にそっくりですが、耳の長く見える方がイチモンジになるそうです。
比較図における①②のプロポーションですが、見る角度によって違うので要注意です。
またそれぞれに雌雄差もあるかもしれず、本当にここまで差があるものか、要再確認です。
確かに羽化個体を見てチェックしたくなります。
(追記2012.5.19:イチモンジチョウとしている蛹はアサマイチモンジと判明です。後日訂正予定)

#6・ 同上 蛹耳形状の比較 
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 イチモンジの方は上とは別個体で、下の#7個体のものです。右のアサマは比較図の個体ですが、耳の間に雨水がたまっています。
このように耳の形状が違います。
(追記2012.5.19 これもアサマイチモンジでした)

#7・イチモンジチョウ→アサマイチモンジ(訂正) 前蛹2012.04.30→蛹05.04埼玉県 
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 途中の変化も面白いですが、飼育でないのでなかなかその記録はできません。

#8・イチモンジチョウ(比較図個体)→アサマイチモンジ(訂正) 蛹2012.04.30→05.04 
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 これはこの大雨の影響か、脱いだ幼虫時代の衣がとれていました。

#9・アサマイチモンジ 前蛹2012.04.30→蛹05.04 
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 アサマの前蛹なりかけは棘の色合いでアサマの方と分かる感じでしょうか。
もちろんお面が残っていても判別できぞうです。

#10-11・同上アサマイチモンジ 前蛹2012.4.30 
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 宍道錠に似ていますよね。

これ以前の訪問で青くない3齢・4齢幼虫も撮影しましたが、すべてアサマイチモンジだったもようです。
今年うまく両種の全齢を揃えたいです。
by yoda-1 | 2012-05-04 23:15 | ☆識別検討室☆

スジグロシロチョウ × ヤマトスジグロシロチョウ夏型の翅裏比較図Ver.2

蝶撮影シーズンは間近ですが、今期どの辺の画像を充実させる必要があるのか、近似種の比較図を作成する過程で不足画像を自覚できていいですね。

#1・スジグロシロチョウ × ヤマトスジグロシロチョウ夏型の翅裏比較図、比較説明図・・・画像クリックで拡大へ。
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 両種の夏型翅裏では模様も乏しいので、もう翅形で判別するしかありません。
しかし、つくづく両種は別種だと痛感する翅形差を感じますが、それをどう客観的に説明するかが大変ではあります。
 後翅長さの印象は、ヤマト♂雄<ヤマト♀雌、スジグロ♂雄<スジグロ♀雌の順に長くなり、特にヤマト♀雌とスジグロ♂雄では同じような長さになるので、前翅の尖り具合か前翅表後縁側の黒条が翅裏画像でもわずかに透けて確認できることを利用して、まずは雌雄判断を先にすることが肝要になるのでしょう。
 実際のフィールドではなかなかこの差を見極めることは困難なので、その辺にいる個体の翅表模様の判る画像をできるだけ多く撮影しておくのが、どちらの種類と出会ったのか確認する際に大切なことになることでしょう。
翅裏画像だけですと、真横から撮影できることは希で、その際に上記の比較点の判別はごく難しいものになるのは容易に想像できるからです。

今回の比較図作成・検証で思ったのが、ヤマト♂雄、スジグロ♀雌の翅裏画像が余りなく、特に採用しているスジグロ♀雌は真横でないのが不満です。春型の翅裏画像も全般的に不足しているので、今期意識して撮集したいです。

比較図採用からもれたものを掲載します。
#2-3・スジグロシロチョウ 夏型・♂雄 
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 スジグロは♂雄でも結構細長い後翅形状になるごとが多いようです。
#3のスジグロ♂雄は、スジグロにしては第4翅脈端が正方形に接しておらず、外縁部のアールが綺麗に出ていますが、L2、L6ラインのなす角度も小さく、ヤマト♂雄より細長い翅形となっています。

#4-5・ヤマトスジグロシロチョウ 夏型・♀雌 
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 ヤマト♀雌はなんと言っても前翅の丸みでしょうか。前翅端の角度の尖りが一番弱いです。
つまり、比較図で後翅の丸みを第2、6翅脈端までの距離で比較したように、前翅で同様な比較を行うと、ヤマト♀雌が前翅L6と前翅L2の差が少ないはずです。翅裏画像では前翅L2部分が隠れてしまって比較できないのが残念です。
#5は白馬村での周囲がヤマトだらけの場所での撮影なので、ヤマトには違いないと思っていますが、第4翅脈端が正方形に接し気味であったり、前後翅の丸み度が弱い個体となっています。

一応図鑑の標本個体もチェックしていますが、傾向を述べているので、例外的個体もあるのでしょう。サンプル集めを続けてみたいです。
by yoda-1 | 2012-03-16 05:47 | ☆識別検討室☆