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スギタニルリシジミ  今撮らないと。 2010.4.3-10神奈川県

 先週、ヒメオオさんと一緒にギフチョウの場所にいった際は、ギフチョウに忙しくてきっちりとマクロ画像が撮れなかったので、この土曜日に当地を再訪しました。
多くの方が、桜やツツジでのギフチョウ画像を撮られていました。先週お会いした、「てふのネイチャー写心」のてふさんも来られていました。
 昼前に到着して、ギフチョウ撮影に参加していると、トラフシジミ、コツバメも桜に来て賑やかな撮影会になりました。しばらくして同行した家内を連れて山に登り、山頂・付近でヒオドシチョウ、ミヤマセセリ、アカタテハ、ルリタテハを撮影したものの、期待したギフチョウの交尾・産卵シーンはなしでした。探し方がへたなだけなのでしょうが。
 その後下山して、日があるうちに小川にいるスギタニルリシジミの撮影を行いました。

まずは、ヒメオオさんと一緒だった先週分のご紹介です。

写真1☆ スギタニルリシジミ♂ 吸蜜@オオイヌノフグリ13:35  2010.4.3神奈川県
 (EOS7D+70-200F4+×1.4 263mm 1/400 F10 ISO250 切り出し)
a0146869_1026767.jpg
写真2☆ 同上 吸蜜・前方13:35  EOS7D 263mm 1/400 F10 ISO250・切り出しa0146869_1033385.jpg
 眼が黒く、翅裏も暗いのでこれはスギタニだろうと、ヒメオオさんと激写しました。

写真3☆ 同上・組写真13:41  DMC-GH1動画切り出し
a0146869_104811.jpg
写真4☆ 同上・開翅13:43  DMC-GH1動画切り出し
a0146869_11264193.jpg
 ヒメオオさんに協力してもらって、蝶の飛び出し動画にトライです。これもパスト連写のできるカシオ機が来るまでのものでしょうか。
 でもこの画像より、♂であることが判明です。当時は、余り青く感じられなかったので、♀かな?と思っていました。

次に、昨日分です。
写真5☆ スギタニルリシジミ♂ 地面チェック16:16 2010.4.10神奈川県
 (EOS7D+70-200F4+×1.4 280mm 1/500 F10 ISO800 切り出し)
a0146869_1114554.jpg
 中央一点の焦点モードにしているのですが、どうもオートフォカスのくせが未だに掴めません。小さい蝶は、最終的に手動ピント合わせの方がいいのかもです。

写真6☆ 同上・半開翅16:19 EOS7D 280mm 1/500 F10 ISO500 切り出し
a0146869_11235175.jpg
 うまく開翅してくれました。少し老化が目立つのかも。

写真7☆ スギタニルリシジミ♂ 地面チェック16:23 (写真5.6とは別個体)
(DMC-GH1+Sigma105mmマクロF2.8 1/50 F13 ISO800手持ち)
a0146869_11124565.jpg
写真8☆ 同上16:23 GH1 1/40 F13 ISO800 切り出し
a0146869_11143640.jpg

 マクロと言っても、動き回るのでフォーカス調整がなかなか追いつきませんでした。結局、鱗粉出しもは次回への課題として残りました。

スギタニはやはり、いつかは♀に遭いたいですね。

昨日の他の蝶は、続編で紹介します。

(文字と写真の間が空かない方法を、fanseabさんにご教示いただきました。ありがとうございました。また掲載画像が大きくなるようにスキンも真似してしまいました。画像クリックは少し大きくなるます。)
by yoda-1 | 2010-04-11 11:19 | スギタニルリシジミ

トラフシジミ 2009年の思い出

トラフシジミは、昨年、夏型を初めて見ました。
YODA自身は映画の夫婦シルバー割引が有効になって、早2年ですが、大学4年のときに下関市の実家周辺で夏休み期間、集中的に昆虫採集をした経験があります。
実家周辺の小さいエリアだったためか、この蝶も中学生時代の夏の宿題以来、図鑑で眺めるだけでした。(いまは、命あるものを殺生したくないのと、標本作製は非常に面倒なのと、仮に標本にしてもまず公的価値がないこと、生態写真の方がはるかにみずみずしいことなどから、採集は一切しません)

さて、昨年遇えた夏型は結局5体でした。その内2個体が開翅してくれました。
スレや破損が進行しており、また撮影の具合も芳しくありませんが、記録として掲載します。

写真1☆ トラフシジミ夏型・開翅12:10  2009.7.19 長野県佐久穂市
 (E-510+ZD70-300F4-5.6 425mm 1/320sec. F8.0 -0.3EV ISO800)
a0146869_5837100.jpg

写真2☆ 同上個体・半開翅12:10     
  (E-510 357mm 1/400sec. F8.0 -0.3EV ISO800)
a0146869_52265.jpg

写真3☆ 同上個体・開翅12:12 
(DMC-GH1+Sigma105mmマクロF2.8 1/160 F6.3 ISO320手持ち)
a0146869_4572825.jpg

 YODAの近くに舞い降りるように来て、日光浴、つまり開翅を開始しました。
この

写真4☆ トラフシジミ夏型・半開翅12:57  2009.8.2長野県伊那市
(E-510+ZD70-300F4-5.6 224mm 1/800sec. F8.0 0.0EV ISO800)
a0146869_518264.jpg

写真5☆ 同上個体・開翅 12:58・・・もっと絞るべきでいた。
  (E-510 224mm 1/800sec. F8.0 0.0EV ISO800)
a0146869_5201649.jpg

写真6☆ 同上個体・半開翅12:58・・・手前側の翅に合焦 
  (E-510 224mm 1/500sec. F8.0 +0.7EV ISO800・明度補正あり)
a0146869_5235020.jpg

 これは、雨の木曽駒ヶ岳から蓮田市自宅への帰路で、お遇いした個体です。
先に紹介したモンキチョウの黄色型♀もここで初見だったので、いい場所でした。

しかし、観察経験の少なさもあり、翅表の感じだけでは雌雄の判別がつかないのが情けないです。
今年多くの個体を観察して、識別できるようになりたいです。
by yoda-1 | 2010-04-06 05:29 | トラフシジミ

香港の蝶 その6☆シジミチョウ科(3) 画像紹介・後編

撮影できたシジミチョウの後編です。


21★Acytolepis puspa Common Hedge Blue ヤクシマルリシジミ 香港C
21-1・Nov.23-'09@龍鼓灘13:00  ♀・半開翅
  (E-510 425mm 1/400sec.F7.9 -0.3EV ISO400)
a0146869_512557.jpg

 この蝶は、半開翅状態の画像しかなくて、最初は尾状突起もないのに、アマミウラナミシジミと間違えておりました。今回香港のシジミチョウもよく勉強したので、次回はじっくり翅裏画像も撮影したいです。

22★Euchrysops cnejus Gram Blue Cupid オジロシジミ 香港C
22-1・Nov.22-'09@鳳園11:16  ♂・開翅
  (E-510 126mm 1/1250sec.F5.7 -0.3EV ISO400)
a0146869_6103631.jpg

 日本でも奄美諸島以南にいるシジミチョウ。表面の感じもウラナミシジミによく似ていますが、尾錠突起が短くて、♂の場合さらに尾の付け根近辺が白い感じが顕著です。

23★Jamides bochus Dark Cerulean ルリウラナミシジミ 香港C
23-1・Nov.20-'09@米埔12:46   ♀・閉翅・・・後翅すりすり中
  (E-510 425mm 1/800sec.F7.9 0.0EV ISO800)
a0146869_6131872.jpg
      
23-2・Nov.20-'09@米埔12:46   同上♀・飛翔
  (DMC-GH1 105mm Motion Jpeg VGA-640*480)・・・クリップ画像
a0146869_6141386.jpg

23-3・Nov.22-'09@鳳園10:17  閉翅・・・雌雄判りません。
  (DMC-GH1 105mm 1/100sec.F8.0 0.0EV ISO100)
a0146869_6305886.jpg

 実は香港探蝶で最初に遇ったのが、この蝶でした。
日本では八重山諸島にいるそうですが、この♂の飛翔時のルリ色は他のブルー系シジミ蝶の中でダントツです。これぞメタリックブルーでしょう。次回はこの♂の飛翔時・翅表画像に挑戦したいです。
(23-3の閉翅画像も、その後の飛翔で雌雄判断できたでしょうね。次回の課題です)

24★Lampides boeticus Long-tailed Blue ウラナミシジミ 香港C
24-1・Nov.22-'09@鳳園9:54  ♂・半開翅 斜め後方
  (DMC-GH1 105mm 1/500sec.F8.0 0.0EV ISO100)
a0146869_6535060.jpg

24-2・Nov.22-'09@鳳園14:11 ♂・半開翅 側方
  (E-510 239mm 1/800sec.F6.6 0.0EV ISO400)
a0146869_6541063.jpg

 香港まで来て、この蝶に遇えるとは思いませんでしたが、この蝶の棲息範囲は南欧・アフリカ・アジア南部・豪州・ハワイとかなり広いそうです。あの日本国内での北上の逞しさをみると頷けます。
それにしてもこの蝶は、翅表の繊毛が目立ちます。

25★Neopithecops zalmora Quaker ヒメウラボシシジミ 香港UC-C
25-1・Nov.22-'09@鳳園14:11   閉翅・吸水・・・雌雄判りません。
  (E-510 372mm 1/250sec.F7.9 0.0EV ISO400)
a0146869_740308.jpg

 ブルックの奥の暗がりにいました。この翅形の丸っこさといいかわいいシジミチョウですが、警戒心が強いのか、じっくり撮影できませんでした。

26★Pseudozizeeria maha Pale Grass Blue ヤマトシジミ 香港VC
26-1・Nov.22-'09@鳳園9:58  ♂・半開翅 斜め前方
  (DMC-GH1 105mm 1/200sec.F8.0 0.0EV ISO100)
a0146869_744959.jpg

 後で図鑑をみると、香港にはヒメシルビアもハマヤマトもいるとのことでした。日本国内ではどちらも未見なので、しっかり探せばよかったです。

27★Rapala manea Slate Flash マネアトラフシジミ 香港C
27-1・Nov.22-'09@鳳園10:44  ♂・閉翅 斜め後方
  (E-510 425mm 1/800sec.F7.9 -0.3EV ISO400)
a0146869_8413487.jpg

27-2・Nov.22-'09@鳳園11:01  ♂・半開翅 側面
  (E-510 170mm 1/500sec.F6.0 +0.3EV ISO400)
a0146869_8425865.jpg

27-3・Nov.22-'09@鳳園11:03  ♀・閉翅
  (DMC-GH1 105mm 1/160sec.F11.0 0.0EV ISO125)
a0146869_8433154.jpg

27-4・Nov.23-'09@龍鼓灘12:35  ♀・開翅
   (E-510 224mm 1/800sec.F6.5 +0.3EV ISO400)
a0146869_8435925.jpg
 
 この蝶は、Very Commonにしてよいぐらい、普通にいました。
画像27-1にあるように、翅裏画像だけでも雌雄の判断が簡単にできる希なシジミ蝶です。より判りやすい画像をリンクしますが、このように後翅裏でも短状紋の上に膨らんだような跡が♂には生じます。
それ以上に、後翅肛角部に横方向に張り出す眼状紋があり、これでさらに捕食者を欺く狙いのようなのが観察していて楽しいです。
和名のマネアトラフシジミですが、翅裏のトラフ模様は弱いですが、トラフシジミ(R.arata)と同じRapala属であることを意識するにはよいかもです。

28★Remelana jangala Chocolate Royal ウラキンルリツバメ 香港UC-C
28-1・Nov.22-'09@鳳園11:30  ♂・半開翅  片翅表・・・後翅後部の破損あり。
   (E-510 286mm 1/640sec.F7.1 -0.3EV ISO400)
a0146869_8543217.jpg

 シジミチョウ最後の画像紹介が、破損体で申し訳ありません。
前翅中室の下方の翅脈ラインが独特というか、1bの中央を走る翅脈のようなスジが目立つので、同定には余り苦労しませんでした。
二本の尾のある画像及び翅裏の金色具合は、fanseabさんの撮影をご覧ください。

以上で、シジミチョウ科撮影14種の紹介を終わります。
キマダラルイツバメの仲間(タイワンフタオツバメかミツボシフタオツバメ)も尾の破損した個体を一瞬見ただけで、撮影できあなくて残念でした。

以下余談ですが、今回和名は、アジア産蝶類生活史図鑑(1997、2000)を優先することにしました。
そこでも、Spindasis lohita にはタイワンフタオツバメの名称が割り当てられていますが、その蝶はもう台湾にはいないというか、台湾のキマダラルリは、図鑑によるとS.kuyanianus(ヒメフタオツバメ)となっています。でも古い図鑑で投稿されている方もいるようです。
これもウラフチベニシジミと同じ運命をたどったようですが、タイワンにいない種類をずっと「タイワン・・・」と呼称するのもどうなのでしょうか。と言った感じで、先達者の方々はロヒタキマダラルリツバメを使用されているのでしょう。(名称が長くなるので、ロヒタフタオツバメでもよいような気もします・・・・)
★★訂正 2010年1月13日
 「青森の蝶」のze_ph さんより御指摘をいただき、台湾には3種類(香港にいる2種+ヒメフタオツバメ)ものキマダラルリツバメの仲間がいることを教わりました。YODAが香港で購入した台湾の蝶の図鑑「台湾蝴蝶図鑑・二版2008.1猫頭鷹出版」には280種類の掲載があるだけで、ヒメフタオツバメが普通種での掲載だったようです。
先の古い図鑑で投稿とした蝶もこれは間違いなくロヒタで正解でした。台湾にはミツボシもいて、これはcactussさんがしっかり撮影されていました。でも、肝心のヒメフタオツバメ(台湾固有種だそうです)のフィールド画像が見つかりません。次回、台湾訪問時の課題です。



次回は、マダラチョウ科(タテハチョウ科マダラチョウ亜科)の紹介です。

使用カメラ:
・望遠系 Olympus E-510+ZD70-300mmF4-5.6+EC-14
・マクロ系 Panasonoic DMC-GH1+Sigma 105mmF2.8DGMacro
by yoda-1 | 2009-12-31 09:11 | 香港の蝶

香港の蝶 その5☆シジミチョウ科(2) 画像紹介・前編

その4でホリイコシジミを紹介しましたが、それ以外は新しい方の図鑑「郊野情報・蝴蝶篇」の基準では残りはほとんどが普通種になっています。訪問地は、鳳園が林縁といった感じの場所で標高30m、米埔は海縁の湿地、龍鼓灘も海岸線近くの標高10m前後の場所なので、仕方ないことなのでしょう。

16★Arhopala bazalus Powdered Oak Blue ムラサキツバメ 香港UC-C
16-1・Nov.22-'09@鳳園10:43  閉翅
   (E-510 425mm 1/250sec.F7.9 -0.3EV ISO400) 
a0146869_10562441.jpg

16-2・Nov.22-'09@鳳園12:17  ♂・半開翅・・・16-1と同一個体の可能性あり。
   (E-510 126mm 1/640sec.F5.7 +0.3EV ISO400) 
a0146869_5594634.jpg

16-3・Nov.23-'09@龍鼓灘12:43  閉翅
   (E-510 224mm 1/500sec.F6.5 0.0EV ISO400) 
a0146869_10564483.jpg

 日本でもおなじみの蝶ですが、現地ではよく似ているなとう感想でした。英名の粉を吹いたというのが面白く、確かに白い粉がふいた感じの翅裏です。この蝶の場合、閉翅状態だとYODAの実力では雌雄判断できません。画像16-1は♂の可能性大ですが、画像16-3の雌雄はどうなのでしょう?なかなかこの蝶だけのために開翅するまでじっくり観察できない状況もありました。(近づき過ぎて逃げられたことも大きいですが)

17★Curetis acuta Toothed Sunbeam ウラギンシジミ 香港C
17-1・Nov.22-'09@鳳園11:27   ♂開翅
  (E-510 269mm 1/800sec.F6.9 0.0EV ISO400)  
a0146869_7372352.jpg

17-2・Nov.22-'09@鳳園11:53   同一個体♂閉翅・・・被りの多い画像ですが。
  (E-510 392mm 1/200sec.F7.9 0.0EV ISO400)
a0146869_7394610.jpg

17-3・Nov.22-'09@鳳園12:19   同一個体♂開翅・透過翅・・・日本でもこの構図は初めて。 (E-510 304mm 1/500sec.F7.3 0.0EV ISO400)
a0146869_7474874.jpg

 香港へはどのような蝶がいるのか、特に詳しく調べていった訳でもなく、このウラギンをみると、おぉお、ここにもいるのかという感想でした。
 たぶん香港にも、日本の夏型・秋型に対応した雨季型・乾季型がこのウラギンシジミにあるのでしょう。でもこの♂は、後翅の尖り具合も半端ではありません。台湾産は橙色斑内部の翅脈が黒くなるそうですが、香港に来るとそうでもないようです。しかし後翅の橙色斑の大きさが印象的です。

18★Heliophorus epicles Purple Sapphire ウラフチベニシジミ 香港C
18-1・Nov.22-'09@鳳園10:01  ♂・開翅
  (DMC-GH1 105mm 1/200sec. 0.0EV ISO100)
a0146869_8325474.jpg

18-2・Nov.23-'09@龍鼓灘14:29   たぶん♀・閉翅・・・少しピンボケ失礼します。
  (E-510 392mm 1/320sec.F7.9 0.0EV ISO400)
a0146869_8331074.jpg

 香港に行ったら、この綺麗なベニシジミの仲間に遇わなくていけません。鳳園訪問時も、管理舎の方にまずはこの蝶に遇いたいと意向を伝えると、外の庭にいる個体を紹介してくれました。日本のベニシジミのように、いる場所では群れているという印象はなかったですが、ごく普通種には間違いありません。
 台湾には、よく似たH. ilaがいて、これもネット上などでウラフチベニシジミと呼ばれることが多いようです。たぶん昔は同種とされていたのでしょうね。(H. ilaの方は、シナウラフチベニシジミの新呼称があるようです)
 ♂開翅の画像のように、前後翅の紫色に輝く斑紋がありますが、コムラサキ並に撮影角度に敏感であり、構造色なのでしょう。

19★Horaga onyx Common Onyx ミツオシジミ 香港UC
19-1・Nov.22-'09@鳳園14:31  ♀・閉翅・・・左右翅のスリスリ中 
  (E-510 425mm 1/125sec.F7.9 0.0EV ISO400)・・・遠い画像切り出し。
a0146869_9201384.jpg

 鳳園の保護区での撮影ですが、遠い樹上にて、望遠端での撮影で手ぶれしております。
でも、新基準の出現頻度では、これがホリイコ以外では唯一Commonでない種類です。
英名のonyxはメノウのことだそうで、メノウ模様のシジミ蝶ということでなかなかのネーミングです。オニックスも日本語になっている気がするので、オニックスシジミの和名もありうる感じです。中国名は「斑灰蝶」(灰の字は少し違いますが)で、この白い斑紋が強烈に目立つことに依るようです。和名・ミツオシジミの三尾状態が今一不鮮明なので、次回訪問時にリベンジが必要です。

20★Iraota timoleon Silver Streak Blue イチジクシジミ 香港UC-C
20-1・Nov.22-'09@鳳園11:09  ♂・開翅 吸水
  (E-510 253mm 1/1600sec.F6.8 -0.3EV ISO400)
a0146869_959577.jpg

20-2・Nov.22-'09@鳳園11:09  同一個体♂・閉翅 吸水
  (E-510 253mm 1/2000sec.F6.8 -0.3EV ISO400)
a0146869_1014075.jpg

20-3・Nov.23-'09@龍鼓灘13:44  ♂・半開翅
  (E-510 425mm 1/800sec.F7.3 +0.3EV ISO400)
a0146869_10145876.jpg

20-4・Nov.23-'09@龍鼓灘13:45  同一個体♂・閉翅 吸水・・・口吻が黄色ですね。
  (E-510 304mm 1/250sec.F8.0 +0.3EV ISO400)
a0146869_10151218.jpg

 これは翅裏の模様が強烈で、今まで見てきたムラサキシジミ類とは少し違うなと思いました。しかも、連日遇えて、どちらも明るいブルック沿いにいました。
 和名は、当初北大の多田さんリストにあった「チモールウラニシキシジミ」の採用を思いましたが、fanseabさんのHPの解説で、こちらの方にしました。次回は早めに訪問して翅の傷んでいない個体を撮影したいです。

(以下、次号に続く)

使用カメラ:
・望遠系 Olympus E-510+ZD70-300mmF4-5.6+EC-14
・マクロ系 Panasonoic DMC-GH1+Sigma 105mmF2.8DGMacro
by yoda-1 | 2009-12-30 10:34 | 香港の蝶

香港の蝶 その4☆シジミチョウ科(1) リストとホリイコシジミ発見

三つ目の科はシジミチョウ科ですが、数回に分けてご報告します。

リストは、香港の蝶の2つの図鑑掲載種を合体させると下記のようになりますが、今回図鑑にないホリイコシジミに遇うことができたので、それを含めると52種類です。
出現頻度のVR、R、UC、C、VC は、「香江蝶影2002.7」のものですが、「郊野情報・蝴蝶篇2005.7」の記載を参照し、昔VRでも今は棲息場所が数カ所あるような場合には、UCの標記をつなげています。
つまり、「郊野情報」における分布標記とVR、R、UC、Cの対応を下記のようにしました。
  ・VR  Uncertain
  ・R   分布地名(country parks) が1,2箇所
  ・UC  分布地名が3箇所以上
  ・C   Most country parks (VCは、「香江蝶影」をそのまま継承)

出現頻度の文字の後の★が今回撮影種です。
★香港の蝶  シジミチョウ科 52種  (★今回撮影=14種)
     順に、学名、英語名、和名、香港での出現頻度。
-----List of Lycaenidae, Hong Kong----
Acytolepis puspa Common Hedge Blue ヤクシマルリシジミ 香港C★
Ancema ctesia Bi-spot Royal クロボシルリシジミ 香港VR-R
Arhopala bazalus Powdered Oak Blue ムラサキツバメ 香港UC-C★
Arhopala birmana Burmese Bush Blue アサクラシジミ 香港UC-R
Arhopala paramuta Hooked Oak Blue ホリシャムラサキシジミ 香港VR
Arhopala pseudocentaurus Centaur Oak Blue オオムラサキツバメ 香港R-UC
Arhopala rama Dark Himalayan Oak Blue ラマムラサキシジミ 香港VR
Artipe eryx Green Flash イワカワシジミ 香港C
Castalius rosimon Common Pierrot ナツメシジミ 香港VR
Catochrysops panormus Silver Forget-me-not ウスアオオナガウラナミシジミ 香港VR
Catochrysops strabo Forget-me-not ムラサキオナガウラナミシジミ 香港VR
Celastrina lavendularis Plain Hedge Blue ホリシャルリシジミ 香港R-C
Chilades lajus Lime Blue コウシュンルリシジミ 香港VC
Chilades pandava Plains Cupid クロマダラソテツシジミ 香港UC
Chilades(Freyeria) putli Grass Jewel タイワンヒメシジミ 香港VR
Creon cleobis Broadtail Royal スソナミチャシジミ  香港R-UC
Cupido (Everes) lacturnus Tailed Cupid タイワンツバメシジミ 香港C
Curetis acuta Toothed Sunbeam ウラギンシジミ 香港C★
Deudorix epijarbas Cornelian ヒイロシジミ 香港UC-C
Euchrysops cnejus Gram Blue Cupid オジロシジミ 香港C★
Famegana alsulus Small Grass Blue クロホシヒメシジミ 香港C-UC
Flos asoka Spangled Plush Blue アソカニセムラサキツバメ 香港VR
Heliophorus epicles Purple Sapphire ウラフチベニシジミ 香港C★
Horaga albimacula Violet Onyx ヒメミツオシジミ 香港VR
Horaga onyx Common Onyx ミツオシジミ 香港UC★
Iraota timoleon Silver Streak Blue イチジクシジミ 香港UC-C★
Jamides alecto Metallic Cerulean シロウラナミシジミ 香港VR
Jamides bochus Dark Cerulean ルリウラナミシジミ 香港C★
Jamides celeno Common Cerulean コシロウラナミシジミ 香港UC-C
Lampides boeticus Long-tailed Blue ウラナミシジミ 香港C★
Leptotes plinius Oriental Striped Blue カクモンシジミ 香港VR
Mahathala ameria Falcate Oak Blue エグリシジミ 香港UC
Megisba malaya Malayan タイワンクロホシシジミ 香港R
Miletus chinensis Common Brownie キネンシスカニアシシジミ 香港R-UC
Nacaduba kurava Transparent Six-line Blue アマミウラナミシジミ香港C
Neopithecops zalmora Quaker ヒメウラボシシジミ 香港UC-C★
Pithecops corvus Forest Quaker リュウキュウウラボシシジミ 香港VR-UC
Pratapa deva White Royal ヒメヤドリギツバメ 香港UC
Pseudozizeeria maha Pale Grass Blue ヤマトシジミ 香港VC★
Rapala manea Slate Flash マネアトラフシジミ 香港C★
Remelana jangala Chocolate Royal ウラキンルリツバメ 香港UC-C★
Sinthusa chandrana Broad Spark クヤニヤシジミ 香港UC-C
Spindasis lohita Long-banded Silverline タイワンフタオツバメ 香港UC-C
Spindasis syama Club Silverline ミツボシフタオツバメ 香港UC
Tajuria cippus Peacock Royal ヤドリギツバメ 香港UC-C
Tajuria maculata Spotted Royal クロボシツバメ 香港VR-UC
Taraka hamada Lesser Forest Blue ゴイシシジミ 香港R-UC
Udara albocaeruleus Albocaerulean サツマシジミ 香港UC
Udara dilecta Pale Hedge Blue タッパンルリシジミ 香港VR-UC
Zizeeria karsandra Dark Grass Blue ハマヤマトシジミ 香港UC-C
Zizina otis Lesser Grass Blue ヒメシルビアシジミ 香港C
Zizula hylax Tiny Grass Blue ホリイコシジミ 香港R★

15★Zizula hylax Tiny Grass Blue ホリイコシジミ 香港R
15-1・Nov.23-'09@龍鼓灘13:07  たぶん♀
  (E-510 392mm 1/640sec.F7.9 0.0EV ISO400)
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15-2・Nov.23-'09@龍鼓灘13:57  ♂・吸蜜 閉翅
  (E-510 338mm 1/640sec.F7.6 +0.3EV ISO400)・・・明度調整あり。
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 実は今回香港の蝶の画像整理をするまでは、ホリイコシジミとか知りませんでした。香港の図鑑をみて、複眼が褐色のヤマトシジミ系の蝶は、ヤマト、ハマヤマト、ヒメシルビアしかいないのですが、どれもしっくりこないのですよね。ヒメシルビアは後翅斑紋の並びが違うし、ハマヤマトとも翅形や斑紋が微妙に違っていたのです。ホリイコの特徴である前翅裏中室前の斑点は、まあそのような個体もたまにはあるだろうと思っていたのですが、学研・標準図鑑のp.137の比較表にホイイコも掲載されており、これだとなりました。
 ただ、標準図鑑で言う後翅亜外縁のチュウリップの葉が帯状になるとういのは、この香港の個体ではそれほどでもないとは思いました。
 ホリイコは、触角の棍棒部分の垂れ下がり具合がかわいいですが、屋外では大きさとこの触角の感じで見分けできるようになる気がしました。

 香港の図鑑に掲載がないので、これは大発見かと思いきや、「Hong Kong Zizula hylax」で検索すると、2009年7月撮影の個体が紹介済みでした。大陸続きなので、新種が土着していくケースは今後もあるのでしょう。

以降、シジミチョウ科(その2)で撮影個体を紹介していきます。
by yoda-1 | 2009-12-29 07:17 | 香港の蝶