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香港の蝶 その4☆シジミチョウ科(1) リストとホリイコシジミ発見

三つ目の科はシジミチョウ科ですが、数回に分けてご報告します。

リストは、香港の蝶の2つの図鑑掲載種を合体させると下記のようになりますが、今回図鑑にないホリイコシジミに遇うことができたので、それを含めると52種類です。
出現頻度のVR、R、UC、C、VC は、「香江蝶影2002.7」のものですが、「郊野情報・蝴蝶篇2005.7」の記載を参照し、昔VRでも今は棲息場所が数カ所あるような場合には、UCの標記をつなげています。
つまり、「郊野情報」における分布標記とVR、R、UC、Cの対応を下記のようにしました。
  ・VR  Uncertain
  ・R   分布地名(country parks) が1,2箇所
  ・UC  分布地名が3箇所以上
  ・C   Most country parks (VCは、「香江蝶影」をそのまま継承)

出現頻度の文字の後の★が今回撮影種です。
★香港の蝶  シジミチョウ科 52種  (★今回撮影=14種)
     順に、学名、英語名、和名、香港での出現頻度。
-----List of Lycaenidae, Hong Kong----
Acytolepis puspa Common Hedge Blue ヤクシマルリシジミ 香港C★
Ancema ctesia Bi-spot Royal クロボシルリシジミ 香港VR-R
Arhopala bazalus Powdered Oak Blue ムラサキツバメ 香港UC-C★
Arhopala birmana Burmese Bush Blue アサクラシジミ 香港UC-R
Arhopala paramuta Hooked Oak Blue ホリシャムラサキシジミ 香港VR
Arhopala pseudocentaurus Centaur Oak Blue オオムラサキツバメ 香港R-UC
Arhopala rama Dark Himalayan Oak Blue ラマムラサキシジミ 香港VR
Artipe eryx Green Flash イワカワシジミ 香港C
Castalius rosimon Common Pierrot ナツメシジミ 香港VR
Catochrysops panormus Silver Forget-me-not ウスアオオナガウラナミシジミ 香港VR
Catochrysops strabo Forget-me-not ムラサキオナガウラナミシジミ 香港VR
Celastrina lavendularis Plain Hedge Blue ホリシャルリシジミ 香港R-C
Chilades lajus Lime Blue コウシュンルリシジミ 香港VC
Chilades pandava Plains Cupid クロマダラソテツシジミ 香港UC
Chilades(Freyeria) putli Grass Jewel タイワンヒメシジミ 香港VR
Creon cleobis Broadtail Royal スソナミチャシジミ  香港R-UC
Cupido (Everes) lacturnus Tailed Cupid タイワンツバメシジミ 香港C
Curetis acuta Toothed Sunbeam ウラギンシジミ 香港C★
Deudorix epijarbas Cornelian ヒイロシジミ 香港UC-C
Euchrysops cnejus Gram Blue Cupid オジロシジミ 香港C★
Famegana alsulus Small Grass Blue クロホシヒメシジミ 香港C-UC
Flos asoka Spangled Plush Blue アソカニセムラサキツバメ 香港VR
Heliophorus epicles Purple Sapphire ウラフチベニシジミ 香港C★
Horaga albimacula Violet Onyx ヒメミツオシジミ 香港VR
Horaga onyx Common Onyx ミツオシジミ 香港UC★
Iraota timoleon Silver Streak Blue イチジクシジミ 香港UC-C★
Jamides alecto Metallic Cerulean シロウラナミシジミ 香港VR
Jamides bochus Dark Cerulean ルリウラナミシジミ 香港C★
Jamides celeno Common Cerulean コシロウラナミシジミ 香港UC-C
Lampides boeticus Long-tailed Blue ウラナミシジミ 香港C★
Leptotes plinius Oriental Striped Blue カクモンシジミ 香港VR
Mahathala ameria Falcate Oak Blue エグリシジミ 香港UC
Megisba malaya Malayan タイワンクロホシシジミ 香港R
Miletus chinensis Common Brownie キネンシスカニアシシジミ 香港R-UC
Nacaduba kurava Transparent Six-line Blue アマミウラナミシジミ香港C
Neopithecops zalmora Quaker ヒメウラボシシジミ 香港UC-C★
Pithecops corvus Forest Quaker リュウキュウウラボシシジミ 香港VR-UC
Pratapa deva White Royal ヒメヤドリギツバメ 香港UC
Pseudozizeeria maha Pale Grass Blue ヤマトシジミ 香港VC★
Rapala manea Slate Flash マネアトラフシジミ 香港C★
Remelana jangala Chocolate Royal ウラキンルリツバメ 香港UC-C★
Sinthusa chandrana Broad Spark クヤニヤシジミ 香港UC-C
Spindasis lohita Long-banded Silverline タイワンフタオツバメ 香港UC-C
Spindasis syama Club Silverline ミツボシフタオツバメ 香港UC
Tajuria cippus Peacock Royal ヤドリギツバメ 香港UC-C
Tajuria maculata Spotted Royal クロボシツバメ 香港VR-UC
Taraka hamada Lesser Forest Blue ゴイシシジミ 香港R-UC
Udara albocaeruleus Albocaerulean サツマシジミ 香港UC
Udara dilecta Pale Hedge Blue タッパンルリシジミ 香港VR-UC
Zizeeria karsandra Dark Grass Blue ハマヤマトシジミ 香港UC-C
Zizina otis Lesser Grass Blue ヒメシルビアシジミ 香港C
Zizula hylax Tiny Grass Blue ホリイコシジミ 香港R★

15★Zizula hylax Tiny Grass Blue ホリイコシジミ 香港R
15-1・Nov.23-'09@龍鼓灘13:07  たぶん♀
  (E-510 392mm 1/640sec.F7.9 0.0EV ISO400)
a0146869_65855.jpg

15-2・Nov.23-'09@龍鼓灘13:57  ♂・吸蜜 閉翅
  (E-510 338mm 1/640sec.F7.6 +0.3EV ISO400)・・・明度調整あり。
a0146869_6582469.jpg

 実は今回香港の蝶の画像整理をするまでは、ホリイコシジミとか知りませんでした。香港の図鑑をみて、複眼が褐色のヤマトシジミ系の蝶は、ヤマト、ハマヤマト、ヒメシルビアしかいないのですが、どれもしっくりこないのですよね。ヒメシルビアは後翅斑紋の並びが違うし、ハマヤマトとも翅形や斑紋が微妙に違っていたのです。ホリイコの特徴である前翅裏中室前の斑点は、まあそのような個体もたまにはあるだろうと思っていたのですが、学研・標準図鑑のp.137の比較表にホイイコも掲載されており、これだとなりました。
 ただ、標準図鑑で言う後翅亜外縁のチュウリップの葉が帯状になるとういのは、この香港の個体ではそれほどでもないとは思いました。
 ホリイコは、触角の棍棒部分の垂れ下がり具合がかわいいですが、屋外では大きさとこの触角の感じで見分けできるようになる気がしました。

 香港の図鑑に掲載がないので、これは大発見かと思いきや、「Hong Kong Zizula hylax」で検索すると、2009年7月撮影の個体が紹介済みでした。大陸続きなので、新種が土着していくケースは今後もあるのでしょう。

以降、シジミチョウ科(その2)で撮影個体を紹介していきます。
# by yoda-1 | 2009-12-29 07:17 | 香港の蝶

香港の蝶 その3☆シロチョウ科  他のカザリシロチョウに遇いたい

香港の科別紹介の第二弾は、シロチョウ科です。
香港の図鑑で、シロチョウの仲間が、「粉蝶」とあるのは、なかなか味わい深いです。
小さい頃の採集とかで、手づかみすると、蝶の鱗粉で手が粉まみれになるのですが、
そのような思いが、この中国名称に繋がっているんでしょうか?
(たぶん、鱗粉のとれやすさは科別に大差ないのかも??言われてみればマダラチョウの仲間は少しとれにくいような???)

さて、例によって香港の蝶の2つの図鑑掲載種を合体させると下記のようになります。
出現頻度のVR、R、UC、C、VC は、「香江蝶影2002.7」のものですが、「郊野情報・蝴蝶篇2005.7」にだけ掲載のある種は、その解説文から判断しています。
その文字の後の★が今回撮影種で、☆が目撃種です。

★香港の蝶  シロチョウ科 22種  (★今回撮影=8種、☆目撃のみ)
     順に、学名、英語名(香港での)、和名、香港での出現頻度。
-----List of Pieridae, Hong Kong----
Appias albina Common Albatross カワカミシロチョウ 香港R
Appias lyncida Chocolate Albatross タイワンシロチョウ 香港VR
Catopsilia pomona Lemon Emigtant ウスキシロチョウ 香港C★
Catopsilia pyranthe Mottled Emigrant ウラナミシロチョウ 香港C
Cepora nerissa Common Gull タイワンスジグロシロチョウ香港C★
Delias acalis Red-breast Jezebel シロモンアカネシロチョウ 香港UC
Delias belladonna Hill Jezebel クロカザリシロチョウ 香港VR
Delias hyparete Painted Jezebel ベニモンシロチョウ 香港UC
Delias pasithoe Red-base Jezebel アカネシロチョウ 香港VC★
Dercas verhuelli Tailed Sulphur タイリクトガリキチョウ 香港UC
Eurema blanda Tree-spot Grass Yellow タイワンキチョウ 香港UC★
Eurema brigitta Small Grass Yellow ホシボシキチョウ 香港UC
Eurema hecabe Common Grass Yellow キチョウ 香港VC★
Eurema laeta Spotless Grass Yellow ツマグロキチョウ 香港UC
Hebomoia glaucippe Great Orange Tip ツマベニチョウ 香港C☆
Ixias pyrene Yellow Orange Tip メスジロキチョウ 香港UC★
Leptosia nina Psyche クロテンシロチョウ 香港VR
Pieris canidia Indian Cabbage White タイワンモンシロチョウ 香港VC★
Pieris rapae Small Cabbage White モンシロチョウ 香港UC★
Prioneris philonome Red-spot Sawtooth スジグロマダラシロチョウ 香港R
Prioneris thestylis Spotted Sawtooth マダラシロチョウ 香港UC
Talbotia naganum Naga White カルミモンシロチョウ 香港VR

それでは撮影できた種類を学名順にご紹介します。
(★前の数字は、今回の香港撮影種の通し番号です)
使用カメラ:
・望遠系 Olympus E-510+ZD70-300mmF4-5.6+EC-14
・マクロ系 Panasonoic DMC-GH1+Sigma 105mmF2.8DGMacro

7★Catopsilia pomona Lemon Emigtant ウスキシロチョウ 香港C
7-1・Nov.20-'09@米埔14:05  ♂・無紋型 吸蜜 
  (E-510 320mm 1/3200sec.F7.4 -0.3EV ISO800)
a0146869_6173191.jpg

7-2・Nov.22-'09@鳳園12:41  ♂・銀紋型 休止・・・反対側の後翅が部分破損あり  (DMC-GH1 105mm 1/160sec.F10.0 0.0EV ISO320)
a0146869_6254115.jpg

7-3・Nov.23-'09@龍鼓灘12:17  ♂・無紋型 吸蜜・半開翅
  (E-510 253mm 1/2000sec.F6.8 0.0EV ISO400)
a0146869_631509.jpg

7-4・Nov.23-'09@龍鼓灘13:20  ♂・無紋型 吸蜜・透過翅
  (E-510 338mm 1/400sec.F7.6 -0.3EV ISO400)
a0146869_634396.jpg

 英名のemigrantは、移民とか移入種の意味ですが、香港ではこのウシキシロチョウとウラナミシロチョウは移入種だそうです。どのような契機でいつ頃かは未調査です。日本では南西諸島にいるのですが、YODAはもちろん初見で、その力強い羽ばたきに感動しました。
この種は訪問先ごとにいた訳ですが、どれも♂ばかりだったのはどうしてでしょうか。また同じくCommonとなっているウラナミシロチョウには遇えずじまいでした。(YODAの経験不足で、周囲にいたのを見逃しているだけかも知れません。「遇えなかった」→「撮影できなかった」という解釈で以下同様に御願いします)

8★Cepora nerissa Common Gull タイワンスジグロシロチョウ 香港C
8-1・Nov.22-'09@鳳園10:12  ♀開翅 ・・・左翅の破損多し
  (E-510 320mm 1/1250sec.F7.4 -0.3EV ISO400)
a0146869_12563868.jpg

8-2・Nov.22-'09@鳳園10:04  ♀閉翅   ・・・上と同一個体(ピンぼけで失礼します)  (DMC-GH1 105mm 1/100sec.F8.0 0.0EV ISO100)
a0146869_1312899.jpg

8-3・Nov.23-'09@龍鼓灘12:58  ♂開翅(吸蜜中)
  (DMC-GH1 105mm 1/500sec.F5.6 0.0EV ISO160)・明度調整あり
a0146869_1353885.jpg

  台湾の図鑑では、学名 Cepora coronis cibyra が今でも使用されているようです。
Wikipediaでは「C.coronis」は「C.nerissa」の一亜種と扱っています。亜種なのか、独立種なのかは永遠の課題なのでしょう。国ごとにこだわりのある学者・識者が図鑑を編集して、個性が出てくる事例でしょうか。
  香港には、スジグロ系模様の蝶はこれしかないので、識別は容易な方だと思いますが、♂の前翅縁の黒斑は、タイワンモシロチョウ♂に少し似ているので、翅表からの遠目の識別は難しいのでは想像します。

9★Delias pasithoe Red-base Jezebel アカネシロチョウ 香港VC
9-1・Nov.20-'09@米埔13:17  ♂半開翅表・吸蜜・・・側面画像は「概要編」に掲載しました。  (E-510 286mm 1/1250sec.F7.1 0.0EV ISO800)
a0146869_168978.jpg

9-2・Nov.22-'09@鳳園10:24  ♂半開透過翅側面・吸蜜・・・旅行ブログにも掲載しました。  (E-510 304mm 1/320sec.F7.3 0.0EV ISO400)
a0146869_16131634.jpg

9-3・Nov.23-'09@龍鼓灘12:50  ♂閉翅・吸蜜・・・英名のノゴギリハとフェンスの金網がマッチします。  (E-510 239mm 1/400sec.F6.6 0.0EV ISO400)
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9-4・Nov.23-'09@龍鼓灘13:16  ♀半開翅・翅表・・・運良く♀も撮影していました。  (E-510 269mm 1/500sec.F6.9 +0.3EV ISO400) 明度調整あり。
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9-5・Nov.23-'09@龍鼓灘13:16  同一♀半開翅・翅表+チラ翅裏・・・YODAの好きなアングルの一つです。  (E-510 304mm 1/640sec.F7.3 0.0EV ISO400) 
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 アカネシロチョウは5枚も掲載です。画像9-1~3が♂で、画像9-4.5が♀ですが、黒の地色が薄いのが♀で、白い斑紋も少しぼけた感じになるようです。また画像9-1と9-4の後翅表肛角上部の比較で、黄色味が顕著な方が♂です。
 英名のJezebelは、聖書に出てくる放埒な王妃の名称。そのまま、妖婦とか放埒な女の意味をもつとか。確かに厚化粧の蝶のイメージで、YODAなどはすぐに誘惑に乗ってしまそうです。
 Delias属(カザリシロチョウ属)は、北大・多田光宏さんのリストによると、255種類もカウントされています。
Fanseabさんが撮影されているベニモンシロチョウにも遇いたかったですが、時期的に少なくなっていたのでしょう。

10★Eurema blanda Tree-spot Grass Yellow タイワンキチョウ 香港UC
10-1・Nov.20-'09@鳳園11:38  交尾・・・左が♀で、右が♂のよう。
  (E-510 199mm 1/500sec.F7.1 +0.3EV ISO400) かなり切り出し。
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 保護区の場所が判らないで、山の方へ登った際に撮影。あとから画像を検証すると、タイワンキチョウはこの交尾シーンしかありません。翅面に正対して撮るとか、しておけばよかったです。
 キチョウとの識別点を画像に記入していますので、拡大してご覧ください。

11★Eurema hecabe Common Grass Yellow (ミナミ)キチョウ 香港VC
11-1・Nov.20-'09@鳳園13:38  交尾・・・上が♂で下が♀のよう。
  (E-510 392mm 1/800sec.F7.9 -0.3EV ISO400) 
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11-2・Nov.20-'09@鳳園10:43  地面吸水・・・たぶん♂
  (E-510 425mm 1/800sec.F7.9 -0.3EV ISO400) 望遠端です。
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11-3・Nov.20-'09@鳳園14:47 閉透過翅・吸蜜・・・たぶん♂。最初タイワンキチョウかと思いました。(E-510 425mm 1/800sec.F7.9 -0.3EV ISO400) 望遠端です。
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  (ミナミ)キチョウの特徴は画像11-1に記載したので、拡大してご覧ください。
タイワンキチョウとの識別は結構大変でした。図鑑にある縁毛の色はフィールド画像ではよく判りません。決定的なのは前翅裏中室の小斑点の個数ですが、タイワンキチョウの第三点は後翅に隠れやすいのです。後翅外縁の尖り具合も簡便な識別点ですが、画像11-3のように撮影角度によっては紛らわしいです。
 個体差はあるでしょうが、香港の図鑑をみる限り、外縁の波打つ感じがタイワンの方が顕著であり、ここも留意するとよさそうです。

12★Ixias pyrene Yellow Orange Tip メスジロキチョウ 香港UC
12-1・Nov.20-'09@鳳園13:57  ♀・乾季型・吸蜜・半開翅の片翅表正対
  (E-510 425mm 1/800sec.F7.9 -0.3EV ISO400) 
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12-2・Nov.23-'09@龍鼓灘13:08  ♂・雨季型・吸蜜・半開翅の両翅表正対
  (E-510 269mm 1/1250sec.F6.9 -0.3EV ISO400)
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12-3・Nov.23-'09@龍鼓灘13:21  ♂・乾季型・吸蜜・半開翅の片翅表正対
  (E-510 338mm 1/800sec.F7.6 0.0EV ISO400)
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 日本にいないシロチョウの仲間では、なかなかの美種ではないでしょうか。
しかし、メスジロキチョウとはなんとも芸がない和名です。ツマキチョウもメスジロではないかと不満を述べたくなります(笑) と記載しながらも、♂の地色が黄色だとすると、確かに♀の地色の白さは歴然としています。しかしこれもモンキチョウの♀の大半は白いし・・・・。ヒメツマベニチョウを提案しようと思ったら、ヒメツマベニシロチョウという和名の蝶が同じIxias属にいました。この英名がWhite Yellow Tipなので、このYellow Orange Tipは、「ヒメツマベニキチョウ」がベストのネーミングではないでしょうか。 
 雨季型と乾季型があり、画像12-2のように、♂♀とも雨季型では後翅表外縁の暗色ボーダーが顕著になります。

13★Pieris canidia Indian Cabbage White タイワンモンシロチョウ 香港VC
13-1・Nov.22-'09@鳳園11:23  ♂・吸蜜・半開翅・片翅表正対
  (E-510 357mm 1/1000sec.F7.8 0.0EV ISO400)
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 前翅褄部分の暗色紋様の違いで、モンシロチョウと紛れることはないですね。しかし、どちらの種も♀の方の撮影漏れがあるので、次回しっかり収めたいです。

14★Pieris rapae Small Cabbage White モンシロチョウ 香港UC
14-1・Nov.20-'09@米埔13:02   ♂・吸蜜・小開翅側面・・・ピンぼけ失礼します。
  (E-510 239mm 1/4000sec.F6.6 -0.3EV ISO800)
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 掲載は最後になりましたが、香港で見た最初のシロチョウ科がこのモンシロチョウでした。ここまで来てモンシロかと思いましたが、香港ではタイワンモンシロチョウの方が多いようです。ランタナが雑草のように生えている香港の環境は、蝶見・蝶撮にいい感じです。

(文中、間違いや不正確な部分がある場合は、是非御指摘ください)
# by yoda-1 | 2009-12-26 07:47 | 香港の蝶

香港の蝶 その2☆アゲハチョウ科  日本との共通種も多く

さて、香港での二日半の探蝶による成果を科別に記載します。

 そもそも日本にいない蝶に和名が必要かという議論もあるでしょうが、ある場合は、北大の方がまとめたリストを参考にして、過去の世界の蝶図鑑の類で和名が与えられたものを優先し、できるだけ学名のカタカナ名でないものを使用しています。(最初から学名を採用している和名しかない場合も多々あるようですが)
 科名の分類は、タテハチョウ科への統合が主流ですが、中国が従来のままだそうで、それに従います。
従来、ジョノメチョウ科であったものを、タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科と表現するのは、誠に面倒です。
「これら複数の科は、前脚が退化しており、近縁種である」という認識(もちろんもっと別の共通特徴があるようですが)で十分ではないでしょうか?
(とえらそうに言っても、その内方針変更するかもしれません。)
しかし、たぶんインドの方々が中心に記載していると思われるwikipediaでは、タテハチョウ科への統合スタイルになっているので、その辺は柔軟にこだわらないということで・・・・。


まずは、アゲハチョウ科からです。
地元の図鑑によると、下記の蝶が記録されています。
香港の後のアルファベットは、どの程度の普通種か希少種かの指標で、図鑑「香江蝶影2002.7」で種別に記載のあるものを転記しています。
 VR=very rare, R=rare, UC=uncommon, C=common, VC=very common
となっています。特に、VRは迷蝶で記録も乏しいものにあてがっている感じです。

★香港の蝶  アゲハチョウ科 21種  (★今回撮影=6種、☆目撃のみ)
     順に、学名、英語名(香港での)、和名、香港での出現頻度。
-----List of Papilionidae, Hong Kong----
Byasa alcinous Chinese Windmill ジャコウアゲハ 香港VR
Chilasa agestor Chocolate Mime カバシタマネシアゲハ 香港VR
Chilasa clytia Common Mime マネシアゲハ 香港C
Graphium agamemnon Tailed Jay コモンタイマイ 香港VC★
Graphium antiphates Five-bar Swordtail オナガタイマイ 香港C
 (注:香港の図鑑では、Pathysa antiphates となっていますが、このpathysaはサブ属名だそうです)
Graphium cloanthus Glassy Bluebottle タイワンタイマイ 香港R
Graphium doson Common Jay ミカドアゲハ 香港UC
Graphium sarpedon Common Bluebottle アオスジアゲハ 香港VC★
Lamproptera curius White Dragontail シロスソビキアゲハ 香港UC★
Pachliopta aristolochiae Common Rose ベニモンアゲハ 香港UC
Papilio bianor Chinese Peacock カラスアゲハ 香港C
Papilio demoleus Lime Butterfly オナシアゲハ 香港C
Papilio dialis Southern Chinese Peacock タイワンカラスアゲハ 香港VR
Papilio helenus Red Helen モンキアゲハ 香港VC★
Papilio memnon Great Mormon ナガサキアゲハ 香港VC☆
Papilio paris Paris Peacock ルリモンアゲハ 香港VC★
Papilio polytes Common Mormon シロオビアゲハ 香港VC★
Papilio protenor Spangle クロアゲハ  香港VC
Papilio xuthus Swallowtail アゲハ  香港UC
Troides aesacus Golden Birdwing キシタアゲハ 香港UC
Troides helena Common Birdwing ヘレナキシタアゲハ 香港UC

それでは順に撮影できた種類をご紹介します。

1☆Graphium agamemnon Tailed Jay コモンタイマイ 香港VC
・Nov.22-'09@鳳園・保護区(2枚同一個体)    この一度しか観れませんでした。
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 和名のコモンタイマイのコモンはどのような意味なのでしょうか? 小紋、それも並。
アオスジアゲハの仲間(Graphium)ですが、なかなか綺麗ですよね。

2☆Graphium sarpedon Common Bluebottle アオスジアゲハ 香港VC
・Nov.24-'09@龍鼓灘にて。   鳳園にも米埔にもいました。
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 同行した家内は、この蝶はかなり綺麗だと言っておりました。日本にもごく普通にいると必死に説明しました。

3☆Lamproptera curius White Dragontail シロスソビキアゲハ 香港UC
・Nov.22-'09@鳳園でのみ観察。    概要編でもご紹介しました。
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 和名は古い図鑑には、シロオビスソビキアゲハとあります。東南アジアに多い Green Dragontail(L.meges) はスソビキアゲハですが、こちらをアオスソビキアゲハと呼び、本種と対で呼ぶことが最近は多いようです。
簡単な動画を掲載します。

翅が小さくて、胴体が大きい分、翅の動きはオオスカシバ並なのでしょうか?
鳳園保護区に2匹いましたが、観察できた個体はこの1匹のみで、残念ながら片方の尾状突起がとれています。12月・1月にはいないようで、この時期の個体は、突起のとれていることが多いと、管理棟スタッフの方が言っておりました。

4☆Papilio helenus Red Helen モンキアゲハ 香港VC
・Nov.23-'09@龍鼓灘。 ♀・吸蜜飛翔中 鳳園でも米埔でも目撃しました。
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日本のと同じくらい大きかったです。
タイワンモンキアゲハ(シロオビモンキアゲハ)は、香港にはいないようです。

5☆Papilio paris Paris Peacock ルリモンアゲハ 香港VC
・Nov.22-'09@鳳園(2枚・同一個体)   ごく普通種でも、他では目撃できずでした。
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 これは、広く東南アジアにもいるそうですが、綺麗なカラスアゲハの仲間ですね。

6☆Papilio polytes Common Mormon シロオビアゲハ 香港VC
・Nov.22-'09@鳳園  ♀・白帯型を追尾する♂
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・Nov.23-'09@龍鼓灘  ♀・白帯型 吸蜜中
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・Nov.23-'09@龍鼓灘  ♀・白斑型   (遠い飛翔画像を切り出し)
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 これも沖縄探蝶経験ないYODAは初見ですが、図鑑のように確かに小さいです。
♀の白斑型は、香港の図鑑の表現です。「学研・標準図鑑2006.8」によると、日本ではベニモン型と呼ぶそうですね。今回遇えなかったベニモンアゲハに擬態しているから、そのベニモンを採用した名称のようです。しかし、標準図鑑にはこの白紋がほとんど赤い個体も掲載されていてビックリです。

図鑑でCommon、Very Commonとなっているマネシアゲハ、オナガタイマイ、カラスアゲハ、オナシアゲハ、クロアゲハに遇えなかったのは残念でした。特に、尾のあるナガサキアゲハ、尾のないクロアゲハがいるそうで、次回訪問時は必見です。
またトリバネアゲハの仲間であるキシタアゲハ、ヘレナキシタアゲハは、鳳園でもこの時期ぎりぎりでヘレナの方は観れるそうですが、これも遇えなくて残念です。Kadoorie Farm and Botanic Gardenに多いそうですが、4月~10月の訪問がよさそうです。

(内容に、間違いや偏見がある場合は、御指摘いただけるとうれしいです)
# by yoda-1 | 2009-12-23 22:10 | 香港の蝶