蝶鳥ウォッチング:ウラギンシジミ
2013-09-24T22:45:53+09:00
yoda-1
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Excite Blog
ウラギンシジミ 念願の幼虫発見!! 2013.9.21神奈川県③
http://yoda1.exblog.jp/18670925/
2013-09-24T21:38:00+09:00
2013-09-24T22:45:53+09:00
2013-09-24T21:35:37+09:00
yoda-1
★ウラギンシジミ
すると、ようやく自力発見できました。
芋虫に関心が出始めて3年目ぐらいですが、昨年はクズの花穂を数多くチェックする機会に恵まれませんでしたし、チェックしてもなかなか見つかりませんでした。
蝶友が当たり前のように発見するので、それはもう劣等感の塊になっておりました。
ますは成虫の姿から。
#1-3・ ウラギンシジミ♂雄・別個体 この朱色は南国のものでしょうか。早朝のみかん畑にいた個体を撮影です。
開翅は朝の日光浴のようでした。
この日は♀雌を撮影できなかったので、今期別の場所で撮影した個体を載せます。
#4・ ウラギンシジミ♀雌 2013.9.15さいたま市 こちらは産卵場所であるクズの荒地にいた個体です。ウラギンシジミの卵もクズの花穂から少し見つかりました。
さて。湘南に戻って、クズの花穂にいた幼虫です。
#5・ ウラギンシジミ・幼虫 若齢 小さいですけど、まずはこれが見つかりました。右下に、オジロアシナガゾウムシも見えます。
その上の花穂をチェックして、ピンポンで、大きな幼虫が花穂に鎮座しておりました。
#6-9・ ウラギンシジミ・終齢幼虫 本当にクズの花によく紛れております。
後半の#8・#9では、頭部をよく出している瞬間を撮影しました。
◆クズの花穂に付く卵の比較
#10ー11・ 左:ルリシジミ卵+右:ウラギンシジミ・卵、左右ともルリシジミ・卵 ウラギンの方がかなり大きいです。ルリシジミは新鮮なうちはこのように綺麗な緑色えをしています。しかも中央がかなり窪んでいます。しかし肉眼で見ると本当に小さいです。
さいたま市で採集したウラナミシジミの卵との大小比較です。
#12 左上から時計回りに、ウラギンシジミ、ルリシジミ、ウラナミシジミの卵 さいたま市のクズ荒れ地では、ウラナミシジミの卵が他を圧倒しておりました。
#13・ ウラギンシジミ+ルリシジミの卵@クズの花穂 ・・・例示 こんな感じで一カ所付いていると、次のチェックでは、もうほとんどの花穂に卵が見つかる感じでした。
他にマルカメムシなどの小虫も常連で、クズの花はいろいろな生き物のオアシスになっているようです。
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ウラギンシジミ 翅裏雌雄比較図Ver.1.0
http://yoda1.exblog.jp/14267637/
2011-12-28T09:02:00+09:00
2011-12-28T11:51:54+09:00
2011-12-28T09:02:14+09:00
yoda-1
★ウラギンシジミ
#1・ウラギンシジミ 翅裏雌雄比較図 一般に夏型より秋型の前翅端は尖り気味になり、それも♀雌の方が顕著になりますが、個体差があるのでここの尖り具合だけで雌雄判別は危険です。
後翅のプロポーションが違い、♂雄では後翅の第4翅脈端での角度が鈍く、その分第1b翅脈端(肛角部)での角度が鋭くなる傾向があります。
これに前翅前縁ラインの形状を複眼後方から前翅端に補助線を引いて捉えれば、♀雌の方が頭部側で大きく張り出す傾向となっているので判断します。
図鑑で数々の標本個体を見ても、触覚の長さは実長でも♀雌の方が短く見えますが、一般に前翅長は♀雌の方が長くなるので、前翅長と触覚長さの相対比較をすると、♀雌の方がなんとも小さめに感じます。
・ウラギンシジミ Curetis acuta paracuta 英語名:Toothed Sunbeam
・国内分布:関東地区以南(但し、沖縄本島などにはいない模様)、新潟県、宮城県、福島県。
・海外分布:朝鮮半島、台湾、中国、インドシナ半島、インド。
・成虫発生:年2~3回発生で、夏型:6~9月、秋型9月~晩秋
・越冬態:成虫越冬~♀雌は春に産卵→夏型発生(秋型の交尾はいつ?)
・食草:フジ・クズなどのマメ科の花蕾・実・新芽などを食べる。
◆2月
#2・ウラギンシジミ♀雌 休止@路上 2009.2.1さいたま市 強風の日で、越冬中の個体が風に飛ばされていました。
(春の目撃例を持っていません)
◆6月(夏型)
#3・ウラギンシジミ♂雄 開翅@葉上 2009.6.13北本市 春に生み付けられた卵が育って夏型が発生を始めます。
#4・ウラギンシジミ♂雄 蛹と羽化直 2011.6.19山梨県 ガードレールで蛹化とは、白さが気に入ったのでしょうか。(別途紹介済み)
◆8月(夏型)
#5・ウラギンシジミ♂雄 地面吸水@路上 2009.8.11益田市 後翅の形状がいかにも♂雄です。
#6・ウラギンシジミ♀雌 半開翅@クズ 2008.8.12秋吉台 夏はクズのまわりでよく活動しております。産卵・卵・幼虫観察は来期以降の課題です。
この8月に見る個体は、6月羽化なのか、誰かマーク調査して欲しいです。
◆9月(夏型・秋型混在)
#7・ウラギンシジミ♀雌・秋型 休止@葉裏 2009.9.5栃木県塩谷町 夏型の産んだ卵がこの時期秋型成虫になる模様。
#8・ウラギンシジミ♂雄・秋型 口吻活動@野鳥の糞? 2009.9.6群馬県藤岡市・・・比較図モデル ウラギンシジミはシジミチョウ科でありながら、前脚を自重保持に使用することはなく、このように味覚などを確認したいときに前脚を活用しているようです。
(タテハチョウ科では前脚は完全に自重保持の用をなさず、どの画像も4本脚になります)
#9ー10・ウラギンシジミ♂雄・夏型 #9:2007.9.15蓮田市、#10:2010.9.26浜松市 どちらも前翅端に丸みがあり、夏型のようです。
追記・この時期の交尾が、先輩方(cactussさん、banyanさん)により撮影されているので、交尾後の♀雌はそのまま越冬になるのでしょうか?
(一切産卵せずに翌春まで頑張るのか、残した卵で越冬するのか? はたまた未受精の♀雌が、越冬した♂雄と交尾することがあるのか? などなどいろいろ想像してしまいます)
◆10月(秋型)
#11・ウラギンシジミ♂雄・秋型 2008.10.11さいたま市 開翅してくれるのは関東では11月まででしょうか。
もともと南方系の蝶が寒さに耐えれる個体が選ばれて生き残ることもあり、徐々に耐寒能力も高くなるのでしょう。近年の地球温暖化に加速されて、ウラギンシジミの場合はこの数十年でわずかに北上しただけのようです。(図鑑の分布図を比較して)
主要食草のクズの分布も関係しているのでしょうか?
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ウラギンシジミ 3連の越冬 2011.12.25栃木県
http://yoda1.exblog.jp/14258034/
2011-12-27T06:27:00+09:00
2011-12-28T06:43:42+09:00
2011-12-27T06:27:25+09:00
yoda-1
★ウラギンシジミ
#1・ウラギンシジミ 3♀雌・越冬@ブナ科? 一番上の個体は♀雌でした、他は厳密にチェックしていませんが、次回説明する翅形から♀雌のようです。
学研・標準図鑑では、越冬する個体は♀雌の方がほとんどだそうです。そういえば個人的に♂雄の越冬個体に遇っていないのかも。
しかも関東地方では、越冬に成功する個体はごくわずかで途中で☆になるそうです。
そういえば、他の越冬蝶(キタテハ、キチョウなど)のように、おお越冬個体だというのを関東で見たことがありません。(経験浅く、他の地域で観察しているわけでもありませんが)
最上段の個体をしつこく接写しました。
#2-4・ウラギンシジミ♀雌 越冬中@ブナ科? 逃げないだけに、前玉外しレンズでやりたい放題です。
特に#4は横1600ピクセルにしていますので、是非画像クリックで拡大してみてください。
(脚が葉裏に食い込んでいる様子がよく・・・・!?)
この別ポイントでは、コナラに付くオオミドリシジミなどを探したのですが、替わりに越冬中のトンボがいました。
#5ー6・オツネントンボ♂雄 @コナラ この辺の成虫越冬のトンボはやはり雪の中で撮影したいですね。
◆今年のウラギンシジミ
なぜか、あまり♂雄個体と縁がありませんでした。
#7-8・ウラギンシジミ♀雌 2011.9.24神奈川県南部 どこにナガサキアゲハの来る彼岸花があるのだと探しているときのものです。
#9-10・ウラギンシジミ♀雌 2011.11.23千葉県南部 これはルーミスシジミを待っているときの個体です。
ウラギンシジミは年2化で、どちらも秋型のようですが、翅表の斑紋(♀雌では銀白色、♂雄は橙赤色)の発達具合もいろいろ個性があって楽しいですね。
食草がマメ科で、山野にはびこるクズも好物なので、移動性があり関東で越冬できなくても、第一化が北上して第二化が賑わうのか、それとも少ない越冬個体の産卵で第一化が生まれて、その子孫である第二化がしっかりした個体数になるのか、ウラギンの移動調査も可能であれば興味深く感じます。]]>
ウラギンシジミ 幻の羽化シーン。 2011.6.19山梨県
http://yoda1.exblog.jp/13001854/
2011-07-01T05:37:58+09:00
2011-07-01T05:38:00+09:00
2011-07-01T05:38:00+09:00
yoda-1
★ウラギンシジミ
#1・コキマダラセセリ 受難@ハナグモ11:00 生殖活動が終わったような古い個体だといいのですが、新鮮個体では少しかわいそうになります。
#2-#3・テングチョウ 休止・飛翔@擁壁11:42,12:11 栗林のある道路横でわんさか飛んでいました。
ヘムレンさんによると、この時期今年生まれが発生して、個体数が半端ではないとのこと。
春先には越冬個体を真剣に撮影するものの、もう誰も見向きもしない感じです。
(他に撮影対象の蝶が多くなるため)
#4-5・トラフシジミ♀ 産卵@栗の花12:02-GH1-105mm、CX5 栗林ではそれらしきゼフィルスの姿は数匹いる感じでもしっかりとは観察できずでした。
かわりに、トラフシジミの産卵が観察できました。
この蝶は、いろいろな植物の花や蕾に産卵して、幼虫はその柔らかい部分を食べるそうです。
しかしこの画像はGH1での撮影なので、黄ばんでいますが、トラフ模様はクッキリしている方であり、春型の方でいいと思われます。(夏型は虎斑模様が不鮮明に。 →こちら)
その後、ウラクロのポイントに行くと、ヘムレンさんが蛹を発見し、banyanさんがこれはウラギンシジミだと判定しました。
#6・ウラギンシジミ♂ 蛹@ガードレール13:47-7D・223mm この割れ目を確認して、今日には羽化しそうだと直感しました。
しかし、ウラクロシジミが出始めると、そちらに集中してしまい、しっかりこの蛹の存在を忘れてしまいました。
思い出して戻ってみると、しっかり羽化は終了しておりました(涙)
#7-10・ウラギンシジミ♂ 羽化直後15:12-15-CX5、GH1-105mm 蛹から出た後に、すぐに歩いてこの掴まりやすい場所を見つけて、翅を伸長させたのでしょうか。
う~ん。ウラクロ探しは他の人に任せて、ここでじっくり観察すればよかったのかもです。
近くにあるクズで育ったのでしょうか? こんな場所で蛹化するとは、人工物が好きな他の蝶(モンシロチョウ、ジャコウアゲハなど)と同じですね。
これまでの山梨探蝶記を時間順に並べると下記のようになります。
・クロミドリシジミ ♂開翅をたっぷり撮影。
・アサマシジミ 命がけの撮影!?
・クロアゲハ ♂の白いマークは何のため?
・本ブログ・・・ウラギンシジミ 幻の羽化シーン。
・アオバセセリ かつてなく大きく開翅です。
・ウラクロシジミ ♂の点滅は大きなホタルみたい。
非常に、収穫の多い一日で、ご案内のbanyanさん、ヘムレンさんに感謝いたします。
また、場所場所でお会いした方々にも大変御世話になりました。
山梨県は素晴らしい場所でした。 ]]>
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