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カテゴリ:アイノミドリシジミ( 4 )

アイノミドリシジミ  メスアカミドリシジミと同じ仲間。 2013.7.14-15北海道37

アイノミドリシジミ(主にミズナラが食樹)は、メスアカミドリシジミ属(Chrysozephyrus属)で、メスアカミドリシジミ(主にヤマサクラが食樹)と同属ですが、食草が違うためか、つまり種分化が早い段階だからなのか、両種の翅裏模様は特徴を掴まえると違いがよく認識できます。(Favonius属・オオミドリシジミ属におけるオオミドリ・ジョウザン・エゾ・ハヤシにおける翅裏識別よりは容易な感じ)

このChrysozephyrus属には、他にヒサマツミドリシジミがいて、主な食草はウラジロガシ、イチイガシとなっていて、もう先の2種とは翅裏模様は全く別物に見えます。キリシマミドリシジミ(主にアカガシ)は昔は本属に入っていたものが、猪俣・板垣(1986)でThermozephyrus属への分離が提唱され、その後証拠不十分とされたものが、世界のゼフィルス大図鑑(2007)でT属の特徴が詳細に記述され、復権したようで、最近刊行された

書名 日本昆虫目録 第7巻鱗翅目1号 セセリチョウ上科-アゲハチョウ上科
著者 猪又敏男・植村好延・矢後勝也・神保宇嗣・上田恭一郎
発行 日本昆虫学会 2013
価格 4095円

では、猪又さんが筆頭著者になっているので、たぶんこのThermozephyrus属で記述されており、今後固定されるのでしょう。(今後蝶に関する論文を出す人には必携の本みたいですが、もう少し安く出版して欲しいものです)
因みに、学研・標準図鑑2006=Chrysozephyrus属、保全協会・フィールドガイド2012=Thermozephyrus属としています。

と前置きが長くなりましたが、アイノミドリシジミの紹介です。

#1-3・ アイノミドリシジミ♂雄  2013.7.14定山渓 
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 全反射する位置に留まってくれるフレンドリーな♂雄がいました。
確かに、この#3の開翅画像だけだと、メスアカと混同しそうです。
さらに、別属ですが、ナミミドリ(ハンノキ食)ともよく似ていますよね。(ナミ表示の撲滅を願って、わざとナミミドリなる呼称を導入しております)

翌日は早朝に訪問したので、♂雄のテリ張り・バトルも観察できました。
#4-8・ アイノミドリシジミ♂雄  2013.7.15定山渓 
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a0146869_5532078.jpg
 濃いめ翅裏で、点滅する翅表のグリーンメタリックが強調されます。
昨年はよく観察できなかっただけに、今年はこの北海道と、兵庫県でじっくり観察できて幸せを感じました。

#9-10・ アイノミドリシジミ♂雄 2013.7.15定山渓 
a0146869_605113.jpg
a0146869_613596.jpg
 このような翅面に平行する感じの光線具合は撮影条件として好きなのですが、、♂雄の翅裏模様サンプルとしてのなんとか活用できそうです。

#11-12・ アイノミドリシジミ♀雌 2013.7.15定山渓 
a0146869_644812.jpg
a0146869_645399.jpg
 近年、アイノ♀雌の開翅画像が得られなくて不満がたまっていますが、今回も解消されませんでした(笑)
2009年撮影の♀雌は  →こちら の終わりに掲載しています。

欲張ってはよくないのでしょうね。
エゾミドリシジミの♀雌開翅がまだだし、キリシマ・ヒサマツの♀雌が未見だし。
課題が残っているのが、来期への充電に欠かせないのかもですが。
by yoda-1 | 2013-12-08 06:23 | ★アイノミドリシジミ

アイノミドリシジミ 低い位置での開翅。 2013.7.7兵庫県③

ウスイロヒョウモンモドキの視察の前は、Tさんのご案内で、早朝ゼフの場所へ。
Tさんもなかなかその機会はないと言うほどに下草でのテリ張り開翅行動が、主にアイノミドリシジミの方で観察できました。

#1-4・ アイノミドリシジミ♂雄
a0146869_2594562.jpg
a0146869_301096.jpg
a0146869_30341.jpg
a0146869_31297.jpg
 #1と#2-4は別個体ですが、比較的損傷の少ない#2-4個体は一回だけでの降臨であったのが残念でした。

#5-6・ アイノミドリシジミ バトル 
a0146869_325925.jpg
a0146869_33148.jpg
 バトルも低い位置での決戦のことが数回ありましたが、なかなかうまく撮影できません。
#6は左端から第3の♂雄が参戦していく様子です。

#7-8・ ジョウザンミドリシジミ♂雄 
a0146869_355699.jpg
a0146869_361350.jpg
 ジョウザンも少し奥の方でいろいろバトルしておりましたが、一回だけ撮影しやすい場所に舞い降りました。
両種を比較すると、やはりアイノの方の輝きが大きいのかもしれません。

#9-10・ 開翅正面画像  アイノミドリシジミ♂雄、 ジョウザンミドリシジミ♂雄 
a0146869_38572.jpg
a0146869_393682.jpg
 両種で、前後翅の縁空き部分の形状差がありますよね。
特にジョウザンでは前翅の縁取り幅がえらく狭いです。
後翅の縁空き具合も両種比較では顕著に違います。

比較用の画像が得られて、ご案内のTさんに感謝です。
これらの♀雌の開翅正面画像はその機会を得るのが偶然の出会いに頼る感じで、時間を要しそうです。
by yoda-1 | 2013-07-13 03:12 | ★アイノミドリシジミ

アイノミドリシジミ  暗闇のデュエル  2011.7.24長野県

先週末日曜日の早朝は、アイノミドリシジミの観察へ。

場所柄、抜けて明るい背景がほとんどないので、暗い背景での卍巴飛翔を撮影することになりました。
少し負け惜しみに聞こえるかもですが、透けているゼフィルスもなかなか乙なものかと思いました。

#1ー5・アイノミドリシジミ2♂雄 卍巴飛翔-7D・202mm切り出し 
a0146869_431253.jpg
a0146869_435965.jpg
a0146869_44866.jpg
a0146869_441947.jpg
a0146869_443575.jpg
 他のゼフに比較して、お互い近い距離でぐるぐる長時間やっております。
その分、望遠でもピントが合わせやすい印象でした。

#6・アイノミドリシジミ4♂雄 卍巴飛翔-7D・98mm 
a0146869_45722.jpg
 こちらはピント合わせの余裕がありませんでしたが、2つの巴が合流した記念ショットとして。

#7・アイノミドリシジミ♂雄 テリ張り@針葉樹 
a0146869_452820.jpg
 少し標高があるイメージになるのでしょうか。

#8・アイノミドリシジミ2♂雄 休止@樹上 
a0146869_454359.jpg
 少し離れていますが、YODAも2♂雄近接休止同時撮影が初めてできました。

楽に6♂雄はいた感じですが、下草に降りてきた個体の区別も面倒なので、画像紹介だけでいきます。(実際には新鮮個体だと難しいこともあります)

#9-14・アイノミドリシジミ♂雄(複数個体かも) 休止@下草-7D・280mm、246mm(#14)原画(#11、#14)
a0146869_46423.jpg
a0146869_461882.jpg
a0146869_464137.jpg
a0146869_47711.jpg
a0146869_472312.jpg
a0146869_474996.jpg
 何回も降りてきてくれたのですが、後翅も輝くいいポーズの瞬間も2回だけありました。
しかし、どちらもその撮影機会を逃してしまいました。
諸先輩のような緑濃く四翅輝く画像は、次回にお預けとなりました。

#15・アイノミドリシジミ♂雄 休止@下草-GH1-105mm原画 
a0146869_48227.jpg
 この位置では、後翅が輝きませんが、前翅の緑色はいい感じでしょうか。

#16・アイノミドリシジミ2♂雄 卍巴飛翔-7D・98mm 
a0146869_482231.jpg
 休止しながらもすぐにお出掛けです。これは蝶に対して順光となる位置で撮影。

ようやくアイノの開翅画像を撮影できて、日曜日の探蝶は上々のスタートを切ることができました。

使用カメラ:
・望遠系 Canon EOS7D+EF70-200mmF4-IS-USM+1.4×使用=98~280mm
・マクロ系 Panasonic GH-1+Sigma MACRO105mmF2.8 EX DG
by yoda-1 | 2011-07-27 04:08 | ★アイノミドリシジミ

2010年・アイノミドリシジミ  老体ではありましたが。 2010.8.22長野県

今日は、天気もよくなく、子犬を引き取りに都内の犬屋さんへ。
昨年の12月26日生まれのパピヨン♂なのですが、見知らぬ顔にまだびくびくしています。
この犬名前をゼフィルスのゼフィーになりました。少し言いつらいのですが、そのうち言い慣れるだろうということで。

パピヨンのゼフィーがわが家に来たことを記念して、昨年の蝶から、ゼフィルスを少し紹介します。

・アイノミドリシジミ  Chrysozephyrus brillantinus
 ミズナラ、コナラが主食。
オオミドリシジミより大きいことが多く、存在感満点です。
山地ではミズナラが主食になるので、その植生がある高所に行く必要がありますが、ミズナラがあれば、このゼフィルスがいる訳でもなく、やはり先達者からいる場所を聞いていくのがベストなのでしょう。
中部地方の山地ミズナラ帯では、7月中旬から下旬が発生期だそうです。
低地のコナラ帯では、6月下旬から発生期とのこと。
今年こそ、新鮮個体に遇ってみたいものです。

#1・アイノミドリシジミ♂  巴バトル08:00 
a0146869_19255043.jpg
 さすがアイノ様の活動時間帯は早朝なのです。図書によると6.7時から9.10時までに、占有行動があり、視界に入ってきたライバルと強烈な卍巴飛翔を行います。
しばらく目の前でやっておりましたが、なかなかピントの合った画像が得られませんでした。

#2-4・アイノミドリシジミ♂ 休止@葉上9:26-36 
a0146869_1926153.jpg
a0146869_19261215.jpg
a0146869_19262341.jpg
 さすがにこの時期、少し古い個体ですが、オオゴマシジミのいる標高だったので、発生も8月初旬頃なのかも知れません。
このようにYODA撮影では、緑が青っぽくなりますが、図鑑の翅表はそれは綺麗なメタリックグリーンです。

アイノ様の♀個体には09年に遇いました。
#5-8・アイノミドリシジミ♀ 日光浴@野草上12:12-22 2009.8.23群馬県
a0146869_19275372.jpg
a0146869_1928324.jpg
a0146869_1928132.jpg
a0146869_19282257.jpg
 食樹のある高い場所から、日差しの入る山路の下草に降下しておりました。この大きさにビックリしました。ミドリシジミ♀の比ではありません。
アイノ様♀には、ミドリシジミ♀のB型,AB型のような個体もいるそうですが、東日本では希とのことです。

なんとこの場所には、♂個体もまだ生き延びていて、地上吸水に舞い降りてきました。
#9-10・アイノミドリシジミ♂ 吸水@湿地12:38 2009.8.23群馬県
a0146869_1929240.jpg
a0146869_19292071.jpg
 いくら老化しても、ゼフィルスである誇りを失っていないように感じました。
この場所を昨年(2010年)も同じような頃に再訪しましたが、同じように出てきてはくれませんでした。
やはり先輩方にいい場所を教えてもらった方が確実なのでしょう。

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by yoda-1 | 2011-04-09 19:29 | ★アイノミドリシジミ